「5G通信」始まるも…
米中間の関税合戦が,連日報じられています。
そして,両国の威信を賭けた争いの矢面に立たされているのが「5G」ですね。
新世代通信網である「5G」においては,HUAWEI が相当有利な戦いを進めていたようですが,ここに来てアメリカが「国を挙げて」阻止にかかっているようで…。
民間の事業に国が口を挟み,ましてやライバル国の不利になるような戦略をとるなんて,まるで社会主義国のようなやりとりで,大きな違和感しか感じません。別に中国の肩をもつわけではありませんが,いくら何でもアメリカのやり方はおかしくありませんか?
トランプの「アメリカ第一主義」は,単なるわがままのようにさえ感じます。日本が巻き込まれないことをただただ望むばかりです…。
さて,その「5G」。
Samsungの最新機種「Galaxy S10」がすでに対応していますね。
対するiPhoneは,Qualcommとの争い,Intelのモデム開発遅れもあり,5G対応iPhoneは2020年までおあずけのようです。
そんな中,「5G通信の実態」についての記事が来ています。
なぜかiPhoneユーザーがほっとする内容になっていると感じるのは私だけでしょうか?
まだまだ「地域限定」の5Gサービス
「5G」の実際を紹介する前に確認しておく必要があるのが,この「5G」,現在はアメリカの「シカゴ」「ミネアポリス」でしか利用できないということです。また,「ダウンロード」のみの対応で,アップロードは4Gを利用する必要があるのだとか…。
「始まったばかり…」というか,実験的利用の,しかも初期段階…というイメージしかないのですが…。
気を取り直して…。では,実際の利用状況はというと…。
なんと,「1Gbps」を突破したという情報がアップされているようです。
This is 5G on the brand new Samsung Galaxy S10 5G in front of my hotel. It's crazy the difference a month makes. #FirstToRealTime pic.twitter.com/Syxc7HGrqn
— George L. Koroneos (@GLKCreative) 2019年5月16日
その他にも,
「モバイルアプリPUBGが26秒でダウンロードできた」
「Amazon Primeでドラマ「Sneaky Pete」の全シーズン(19/5/17現在で計30話)が93秒でダウンロードできた」
という報告が寄せられているようです。
モバイルアプリPUBGの容量は1.86GBなので,平均して約71.5MB/sの速度が出ていた模様。これを4Gで行ったところ「2分1秒」の時間を要したということです。
「混み合っていないこと」「通信網が完全ではないこと」等を含めて考えると,どのように評価すればいいのでしょうね?
理論的な目標値を「20Gbps」に置いている…ということを考えると完全に肩すかしなのですが,現状の4Gよりはダントツで速いことは事実です。今後の通信網の充実で,速度アップとなるかに注目ですね。
iPhoneの2020年対応でも全然余裕!
しかし,「超地域限定」という絶対的な残念感は残りまくりです。
負け惜しみでもなんともなく,
「iPhoneの5G対応が2020年になっても,全然余裕」
と言い切れてしまうあたり,正直ほっとしています。
逆に少々の危機感を感じるのは,
「日本で5Gの恩恵を全ての人が受けられるようになるのは何年先か?」
という部分です。
当然莫大な投資が必要でしょうし,現在の米中の「5G」戦争の影響も少なからずあるでしょう。
果たして5年で何とかなるのでしょうか?
いずれにせよ,関係企業には,通信網の充実,対応デバイスの拡大等,しっかりと期限を切った対応をしていただきたい。
5Gを活用することで,どのような「新しい未来」が待っているのか…。
明るい未来を提供してもらえたら…と願います。