iPhoneへの課税は12/15に延期! 年末商戦に配慮で譲歩か?
対中国への追徴関税において,課税の時期や品目について揺れに揺れる情勢が続いています。
今年度に入ってからも,「課税延期」→「一転して課税」という流れで来ており,企業側ももちろんですが,我々ユーザーにしても困惑の時期が続いているというところです。
目下の最大の注目は,9月中に新モデルが発売されるiPhone。
これに関税がかかるのか,かからないのかは,世界経済を巻き込む大問題です。
「値上がり分はAppleが補填する」という情報が流れるほどの事態で,Apple側の困惑が手に取るように分かりますね。
そんな中,iPhone等,Appleデバイスの多くへの追加課税時期が,12/15に延期になったという記事が来ています。
さすがのトランプも,米国企業の実態を考慮しなくてはならなかったということでしょう。
全てがHAPPYとはいかないようで…
記事によると,全ての品目が「延期」となったわけではないようで,明らかに明暗が分かれた形。
米国での年末商戦を考慮しての「延期」なのでしょうが,ここら辺に企業パワーが関係しているのでしょうか?
関税の9/1,12/15の発動の区分けは以下の通り。
Appleデバイスの中でも,ウエラブル端末の一部や,iMac,Mac Pro等のデスクトップMac(恐らくMacMiniも)に関しては9/1の関税発動となるようです。
対して,iPhone等の携帯端末,iPad等のタブレット,MacBook等のノートパソコン類については,12月までの延期。
iPhoneが1年の中でも最も売れるこの時期に「課税なし」なのはとりあえず好都合ですが,あくまでも「とりあえず」ということですよね。
「課税後」がどうなるのかが非常に気になるところです。
「いつまでつづくのか…」が最大の焦点
iPhoneもiPhoneですが,iPhone重視の体制からの移行の中で大きなウエイトを占める「ウエラブル端末」関連が,9/1からの課税に組み込まれているのは痛いですね。
せっかく勢いが付いてきている時期だけに,ユーザーの購買意欲が削がれなければいいな…と感じます。
また,Macに関しても,丁度「Mac Pro」や「MacBookPro16インチ」の発売時期とバッチリ重なってしまいます。
スタートダッシュに問題がなければいいのですが…。
また,以前噂になった,
「関税上昇分はAppleが補填する」
という考え方が,本当に実現するのか…ということも気になります。
今後「脱中国化」を進めるにしても,関税の影響を全く受けない状態になるのにはかなりの年月がかりそうだということは想像に難くありません。
また,今回の「課税」が一体いつまで継続するものなのか,まったく先が読めないのも懸念材料です。
短い期間で終了する見込みがあるのであれば,Appleの「補填」とうことも現実味を帯びてくるのですが,だらだら続くようであれば…。
さすがに企業としては考えざるを得ないでしょう。
はっきりとした答えは出ないでしょう。
きっとトランプもはっきりしていないことでしょうから…。
しかし,否が応でもiPhone発売の時期は近づいてきます。
あと1ヶ月です。