本当の意味での「犯人に告ぐ」に立ち帰った!
雫井修介さんの「犯人に告ぐシリーズ」第3弾,「犯人に告ぐ3 紅の影」が発売され,本日到着しました。
まだ全く読んでいないのですが,「帯」を見てあまりにうれしくなり,記事を書いています。
どういうことかというと…。
以前の紹介記事でも書いたのですが,「犯人とテレビ番組を介して駆け引きをする…」という画期的なストーリー展開で話題となった1作目に対し,2作目は,全くそのような「犯人との間接的なやり取りの場」は存在しないのです。
それなのにタイトルは「犯人に告ぐ」…。
サブタイトルは異なれど,「犯人に告ぐ」を受け継ぐということは,何かしらの意表を突くやり取りがあると思い込んだ読者の間には,不満もくすぶっていたようです。
というわけで,この記事中にも,今回の第3作で原点回帰しなければ読者を裏切ることになる…という内容を書かせていただきました。
やはり,雫井さんも,出版元も,前回の失敗は理解していたのでしょう。
第3作は,本来のルートに戻してきましたよ!
しかも舞台は「ネットテレビ」。
今風の素材を取り入れるあたり,なかなか上手です!
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「劇場型犯罪」vs「劇場型捜査」再び
「劇場型犯罪 vs 劇場型捜査再び」なんてあおられると,うれしくなっちゃいますね。
制作側が,第2作の穴を埋めようとしているのが伝わってきます。
さて,帯の裏はこのようになっております。
「ネット番組上での対話」
「背後の驚愕の取引」
「リップマン淡野の犯罪計画」
「捜査本部に現れる内通者…」
これらのキーワードだけでも楽しめるというもの。
週末にかけて読み進めたいと思っています!
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