雫井修介最新作「クロコダイル・ティアーズ」 9月26日発売!
2022年の前半は、お気に入りの作家さんの新作が出なくてヤキモキしたのですが、夏過ぎから続々と発刊予定が発表され、ワクワクしているところです。
私のお気に入りの作家さんの一人である雫井脩介さんの前作は「霧をはらう」でした。
冤罪事件の渦中にある被疑者家族と弁護士との葛藤を描く、非常に重厚な物語。
これまで「裁判官」「検察官」の心の闇や苦悩を書いてきた雫井さんにとって、「弁護士もの」を書くことは運命だったのかもしれません。
この「霧をはらう」、単なる弁護ものではなく、弁護士としての信条をどのように守るのか、冤罪事件に巻き込まれた家族はどのように立ち直るのか…ということを真正面から描いた傑作でした。
重みの中に清涼感のある描き方というか…。
その前の「犯人に告ぐ〜紅の影〜」もシリーズ物としての系統性を保ちながらも雫井三の初力の高まりを感じされるもので、非常に優れたものでしたので、雫井さんの次作に期待しておりました。
そしてこの度、雫井脩介さんの最新刊、「クロコダイル・ティアーズ」が9月26日に発売されることになりました。
重厚かつテンポのいいストーリー展開が今から楽しみです。
夫を殺された未亡人の涙は「嘘泣き」か?
紹介ページのあらすじには、
「夫を殺した犯人は、かつての恋人だった。この男が裁判で「妻に殺害を依頼された」と証言。美しき未亡人は、悪女なのか、それとも。」
とあります。
タイトルの「クロコダイル・ティアーズ」とは「嘘泣き」の意。
ということは、この未亡人の周囲で何が起き、何が原因で殺人事件に至ったのか…ということが最大の注目ポイントになりそうですね。
未亡人の涙は本当に「嘘泣き」なのか、それとも…というところですが、雫井さんがそんなに浅い物語を綴るとも考えられませんので、二転三転の展開と深い「裏」がありそうです。
本作は、文藝春秋の「オール読物」に連載されていたようですね。
検索すると、
「老舗陶磁器店を営む夫婦に悲劇の予兆が忍び寄り――」
という紹介文を見つけました。
「悲劇」ということで、夫の死の裏側には、どうものっぴきならない理由がありそうですね。
さらに、オール読物の挿絵のモデルになった方がTwitterでつぶやいておりました。
1月22日発売の文藝春秋オール讀物📖
— 髙木美里(フルート) (@misatus3) January 26, 2022
雫井脩介さんの【クロコダイル・ティアーズ】挿絵モデルをやりました☺️✨
以前もお世話になったゴトウヒロシさんの絵です💕
顔の4分1が隠れてるのに、ちゃんと私(°_°)✨笑#文藝春秋 #オール讀物 #雫井脩介 #クロコダイルティアーズ #ゴトウヒロシ pic.twitter.com/iXOZBrpV4Z
この挿絵からも、重々しい何かを感じ取ることができます。
今回の雫井作品も重厚なものになる予感です!