iPhone12は4モデル構成?
最近になって,しばらくの間滞っていた「iPhone12」に関する追加情報が急に出回るようになってきました。しかも,これまで報じられていた内容と大きく異なるような部分も見られますので,大変気になるところです。
その中から,今回は「モデル構成」に関して…。
これまでのiPhone12情報では,
「5.4インチ,6.1インチ,6.7インチの3構成」
であり,
「5.4インチと6.7インチがPro機,6.1インチが普及機」
とされてきました。
かなり以前からこの情報の内容には変化がなかったこともあり,モデル構成については「決まり」と考えていたのですが,ここに来て全く異なる情報が流れてきました。
「4構成」? 「5.4インチは普及機」?
「普及機」を増やす意味合いは?
記事によると,
「4モデル中2モデルは,5.4インチと6.7インチのディスプレイを搭載し,残りの2モデルは共に6.1インチのディスプレイ搭載となる見込み」
とのことです。
個人的には4モデル構成にはならないと考えます。
その理由は…。
①同一サイズでの「Pro機」「普及機」の混在
iPhoneはiPhone6以降,「Plus」「Pro」等,仕様やスペックの違いを「画面サイズ違い」という分かりやすい形で提案し続けてきました。
それが今回「6.1インチ」の同サイズの中に「Pro機」「普及機」を混在される…という選択を,この時期にAppleがするものでしょうか?
現行の「6.1インチ」は,非常にバランスの取れたスペックで,好調iPhone11を牽引するモデルとなっています。つまり,現状のモデル展開は好意的に捉えられているのだと考えます。
それをわざわざ崩すのはどうかと…。
②「6.1インチ」という汎用性は普及機モデル特有なのでは…
そもそも「6.1インチ」というサイズは,コンパクトさを求める「5.8インチ」と,大画面を求める「6.5インチ」の間の「折衷案」のようなものだと考えます。
つまり,「無難な線」という感じ。
画面サイズと使い勝手により明確な意図があるのであれば,より小さかったり大きかったりするモデルを選択するわけで,それが所謂「Pro」を選択する理由にもなっているのでしょう。
だとすれば…。
そのやや中途半端な画面サイズを,今回あえて「Pro機」として「すげ替え」を行うものでしょうか?
③「普及機」とiPhoneSE2とのサイズの近さ…
今回新たに「5.4インチ」を「普及機」として位置付けるという情報が出てきたわけですが,これ,来春にも発売が予定されている「iPhoneSE2」と照らし合わせても疑問符が付くのではないでしょうか?
iPhoneSE2は,実質的な「iPhone9」のような位置づけであり,画面サイズは「4.7インチ」と言われています。
だとすれば…。
「4.7インチ」と「5.4インチ」という,非常に近い画面サイズのデバイスが,比較的買いやすい価格帯のモデルとして並列してしまうことになります。
もちろんスペック的には「5.4インチ」の方が格段に上になるのでしょうが,それでも「Pro」でないのなら,あえて「5.4インチ」を選択する意味合いが非常に薄れてしまうのでは…?
「あえて4.7インチを買おう!」
と考えるユーザーも出てくるような気がします。お値段が非常に下がる見込みですので…。
私は「5.4インチ」は「Proだからこそ生きる」機種だと考えます。コンパクトでも最高性能…というやつですね。
やはり5Gの帯域で差別化か?
画面サイズ以外の情報としては,本ブログでも以前お届けした5Gの帯域での差別化について言及されています。
5Gの適応帯域で差別化するというのは,まあ納得できますが,これは,日本国内での今後の展開と関わってきますね。
Pro機は5Gで使えるが,普及機は使えない…というのでは,誰しもが納得できないでしょうから…。「ミリ波対応機は通信速度が速い」という程度の話であれば,十分納得できるのではないでしょうか?