曇天さえも非日常に変える「RF50mm F1.2L USM」
Canon「RF50mm F1.2L USM」について語る第3弾。
なかなか撮影の機会をつくることができずに悶々としておりますが,先日ほんのちょっとだけ外に持ち出してみました。
「暗い」とさえ感じる夕方間近の時間帯。正直,普段だったら「撮影したい」と感じるようなシチュエーションではありませんでしたが,いそいそと出かけることに…。
試したかったのは,まだ少し残っていた「雪」の表現と,屋外でのボケ感。
さて,どうなりますか…。
まずは残雪と落ち葉とシロツメクサと…。
一瞬の晴れ間に…。
ボケ感やいかに…。
「RF50mm F1.2L USM」の武器は隅々まで行き渡る解像感
実際に撮影してみてまず感じるのは,数々のレビューで言及されているように「解放から使える」ということです。
EF1.2では甘すぎて使いづらかった…というf1.2の解放から,ピントが合った部分はしっかりと解像します。もちろん少し絞るとより解像感が増すのですが,十分使えるレベルだと考えます。
「解放が使える」ということは,ボケ感を楽しめるだけでなく,今回のような明るいとは言えないような状況下でも,積極的に低感度撮影が楽しめますね。
そして,やはりボケの美しさも格別です。
「過去レビュー①」でご紹介したイルミネーションの玉ボケに関しては言わずもがなですが,今回のような日常の風景においても,とろけるように徐々にぼけていく感覚は,さすが「L単」とうならせるものがありました。
やはりボケが美しいと,立体感が違いますね。ズームレンズでは味わえない快感です。
この「RF50mm F1.2L USM」ですが,特徴は「周辺部の解像度も極めて高い」という点にあるようです。
以下のサイトのレビューでは,中央部の解像度は解放時から極めて優秀であり,周辺部に関してもかなり高い解像度を保っているとされています。
周辺部までしっかりとした解像感が保たれているからこその「秀逸なボケ味」であり,それが光の状況が芳しくない環境下でも空気感,立体感のある画像を提供してくれる要因なのかもしれません。