2019年はドラマ不作の年…
個人的に,2019年は「ドラマ不作の年」だと考えています。
視聴率的にいっても,内容的にいっても…。
2016年は「逃げるは恥だが役に立つ」「地味にすごい!」「家売る女」,2017年は「緊急取調室」「コード・ブルー第3シーズン」「奥様は,取り扱い注意」「過保護のカホコ」,2018年は「義母と娘のブルース」「大恋愛」「アンナチュラル」等,記憶に残るドラマが必ず複数あるものですが,今年は本当に不作です。
唯一インパクトをのこしたものと言えば「3年A組」くらいでしょうか?
大変残念な結果です。
その大きな要因として,「ジャンルの片寄り」があると考えます。
特に2019年は,「刑事もの」がとにかく多かった。
制作側の考え方はよく分かります。安定した視聴率が狙える上に制作費もおされられるでしょうから,いいコンテンツを思い浮かばなければ手を出したくなる媚薬なのでしょう。しかし,私はその時点で冷めてしまいました。
制作側とすればギャンブルになるのでしょうが,前述した「印象に残るドラマ」の殆どが「刑事物,検察・裁判もの」以外のジャンルです。特にラブストーリーは,現在の若者に受けない…といわれて久しいのですが,だからこそドラマ制作側の意地を見せてもらいたい分野でもあります。
そして迎える2019年1月期のドラマ。
見渡すと,やはり「大本命」といえるドラマは見当たりません。恐らく「大ヒット」と言われるものは現れないでしょう。しかし2019年10月期と比べると,「おもしろそう」と感じる数が増えているような気がします。
そして,次クールの特徴としていえるのが「医療系のドラマ」の多さ。刑事もの同様,1つのクールの中に同ジャンルが乱立することはよろしくないと思うのですが…。他の局の動向などについては調べないのでしょうかね?
というわけで,まずはこの「医療系ドラマ」を見ていきましょう。
「本格」VS「ラブコメ」
医療系ドラマは3本予定されているようです。
そのうち「トップナイフ」と「アライブ」が本格的な医療もの,「恋はつづくよどこまでも」はラブコメもののようですね。
「トップナイフ ―天才脳外科医の条件―」(日テレ・土曜22時)は,天海祐希さん主演の「脳外科医」を描いたドラマ。
このドラマでの注目は,「コード・ブルー」シリーズの脚本家,林宏司さんが手がけるオリジナル作品であるということです。恐らくは単なる病院内の出来事だけではなく,「医師としての在り方」を問うようなヒューマンな部分を強調していくるのではないでしょうか?
「アライブ がん専門医のカルテ」(フジ・木曜22時)は,松下奈緒さん,木村佳乃さん主演の「がん専門医」のお話。
医療系を得意とするフジテレビが手がけるということで期待したいのですが,キャスティングの面でやや魅力に欠けるかな…という気がします。
「恋はつづくよどこまでも」(TBS・火曜22時)は,佐藤健さん,上白石萌音さん主演のラブコメ。個人的には,上白石さんの爽やかな演技に期待です。
最近は何かと妹の萌歌さんが注目を浴びることが多いですが,映画「L♡DK」での萌音さんの演技には好感がもてました。騒がしいだけのラブコメものにならないような演技ができれば,萌音さんの今後に繋がるドラマになるのでは…と感じます。
「病室で念仏を唱えないでください」(TBS・金10)は,「僧医もの」ということで,パスです。医療ものに「説教じみたもの」を取り入れるほどナンセンスなことはないと考えていますので,原作の漫画は読んだことはありませんが,今回はなし…。
現状,「恋はつづくよどこまでも」は観ようかな…と考えています。「トップナイフ」と「アライブ」については,どちらか1本になるかな…。現状,「トップナイフ」の方に魅力を感じます。
次回は,その他の注目ドラマについて。