5年後を見据えた過剰なパワー
身の丈を越え,「Mac Pro + Pro Display XDR」を購入してしまった件について。
前回は,どのような経緯でこれまで利用していた「iMac」ではなく「Mac Pro + Pro Display XDR」に目が向いたのか…という経緯について書かせていただきました。
今回は,「Mac Pro」のパワーに関するお話。
要は,
「これだけのものを購入したら,今後5年はおなかいっぱいでしょ?」
という自分自身への問いかけです。
5年後の「Coreiシリーズ」を睨んで
まずもって,私のオーダーしたMac Proの構成を再掲します。
まずもってCPU。
Mac ProのCPUは「Xeon」です。もともとサーバー用のCPUであり,必ずしも私の用途にフィットするものではないということは承知しています。
しかし,現状,以下のように特にマルチスコア面では段違いのパワーを見せつけている最強のCPUという位置づけは間違いがないところ。
「CometLake-S」を搭載してくるであろう新型Macは,シングルでは最強となるのでしょうが,もはやシングルのスコアの頭打ち感がものすごく,主戦場は「マルチ」に移っている感は否めません。
その「マルチ」に関してはXeonの強さが際立っており,さすがに「Coreiシリーズ」がこの域に達することは簡単ではないでしょう。
個人的な用途とすれば,Macでのゲームは行いませんので,「シングル」に関してはさほど要求が高くありません。
マルチに期待する点とすれば,
①デジタル一眼で撮影したRAWデータ処理
②Parallelsでの仮想Windows環境での操作
③今後購入予定である「EOS R5」における4K・8K動画の編集,書き出し
④上記を含めたマルチタスクの同時進行
といったところでしょうか。
①の関していえば,CanonのRAW現像ソフト「DPP」がどれだけ快適に動くようになるかが気になります。このソフト,マシンパワーというよりも,ソフトそのものに問題があるために「重い」と酷評されているのですが,純正ならではの色再現性においてはlightroomでは到底適わない面があるため,乗り換えられずにいます。Mac Proで重すぎ…というのであれば諦めが付きます。
②に関しては,iMac(2019)の梅カスタマイズモデルにおいても,フリーズしたりするトラブルこそ無く安定して動くものの,どうしても動きにぎこちなさがあったり,動きに一呼吸のタイムラグがあったりと,限界を感じます。
これがMac Proでどこまで改善するのか…。これも「限界に挑戦」と言う意味合いで,Mac Proでの「答え合わせ」を楽しみにしています。
③は,今後の野望です。
これまで「動画」にはさほど興味が無く,iPhoneで撮影したものをiMovieでちょろっと編集する程度でしたが,「R5」にはこれまでの常識を覆すほどの動画性能が搭載されるとのこと…。これは試してみたくもなるでしょう!
さすがに「8K」は一般的ではないかもしれませんが,「4K」を超快適に編集・書き出しできるのであれば,今後動画に関して意欲が膨らんでくるかもしれません。
④に関しては,Xeonのパワーと安定性に関して。
これまでのiMacでは,重めの作業をしているときに同時進行でほかの作業をするというのははばかられました。レインボーカーソルが出現したり,時には一方の作業が不安定になったりすることもありましたので。
これがMac Proだったら,何の遠慮も無しに負荷のかかる作業を同時にこなせるはず。動画やRAW現像をしている裏でParallelsを立ち上げてWindowsで作業をしたり…。
いや,できなければ困ります!
動作安定を保障するための「メモリ」と「グラフィックボード」
メモリとグラフィックも,私の作業には分不相応なほどに盛りました。
しかし,私がMacに関わるようになって感じるのは,
「Macでは,CPU性能以上に,メモリの量やグラフィック性能が,アプリの動作やシステム全体の安定性に大きな影響を与える」
ということです。
また,Macにおいての不安定さが,アプリやシステムのフリーズに直結する場合が多いということも経験しています。
Mac Pro購入に際し,それだけは絶対に避けたかったのです。というか,「これだけ盛ったのだから絶対にシステムは安定するはず」という安心が欲しかったと言えるのかも…。
有り余るほどのパワーに溺れてみたかった…。
そんな自己満足があってもいいと思ってしまったのです。
次回は「Pro Display XDR」について…。