大山鳴動して…
コロナウイルスの影響による開発の遅れから,登場時期が遅れることが懸念されている「iPhone12シリーズ」ですが,ここに来てようやく生産に向けた具体的な情報が現れるようになってきました。
iPhone12におけるOLED供給においては,これまでのSamsung,過去に実績のあるLGに加えて,中国の新興メーカーである「BOE」 の参入が噂されていました。
結構な具体的な話題まで出てきていたため,「確定か?」とも考えていたのですが,最終段階で振り落とされてしまったようです。
大山鳴動して,結局iPhone12のOLEDは,SamsungとLGが供給する?
技術的にAppleを満足させられなかった?
ことの発端は先日のプロッサー氏のつぶやきです。
Aaaaaand THIS is why Apple can’t get away from Samsung.
— Jon Prosser (@jon_prosser) June 12, 2020
Samsung & LG OLEDs for iPhone 12 then.
Better luck next year, BOE. https://t.co/58SzTFvmS7
この時期の,しかもこの書き方…。
かなり具体的な話まで進んでいたものの,最終的にBOEのパネル品質がAppleを満足させることができなかった…という感じでしょうか?
そして,結局は「SamsungとLG」の呪縛から逃れることができない…という,Appleの泣き所を皮肉っていますね。
これ,BOEが本格的にiPhoneの生産に絡んでくるのであれば,恐らくは世界の生産事情がかなり変わってくるのでしょう。パネルの価格も,BOE製はかなり安価になりそうだと伝えられていましたので。
端末の生産に関して頭打ちであるSamsungにとっての下支えは「パネル生産」でしょうから,ここが揺らぎ始めるとSamsungの足下が一気に揺らぎ始めることさえ考えられます。
MacのARM化にも同じことが言えますが,2020年代は「企業再編の時代」になるかもしれませんね。