EOS R5の発熱問題が大きな話題に…
Canon「EOS R5」を購入した素人の考察シリーズ。
第1弾は「手ぶれ補正」,第2弾は「EVF」について書かせていただきました。
第3弾は「動画性能と発熱」についてです。
R5に関しては,「8K動画」の撮影ができるということが正式発表前からの大きな話題でした。また,当初70万とも80万とも言われていた価格が思ったよりも高くなかったため,驚きの声が上がりました。
しかし,いざ蓋を開けてみると,確かに8K動画撮影はできるものの発熱問題で大変なバッシングを受けているのも事実です。
これ,Canonは,なんで発表時に「8K撮影には発熱問題があり,使用条件が限られる」ことを正式に認めなかったのでしょうか? YouTube上であれだけ大々的に発表し,ユーザーをあおっておきながら…という思いは非常に強いものがあります。やり方が下手すぎる…と。
さて,では実際の使用感はいかがなものか…。
「8K」は限定的な使用に…
結論から言えば,
「R5の発熱量はこれまでに経験したことがないほどに大きい」
ということになります。
これ,動画撮影時…ということではなく,通常のスチル撮影時でもすぐさまバッテリーが入っているグリップ周辺に熱を帯びます。こんなカメラありますか? 確かに真夏のこの時期での使用ですが,それにしても特段連写をするなどの酷使をしていなくても,電源オンにしているだけで熱を帯びてくることを体験したとき,
「そりゃ,8K撮影ではオーバーヒートするだろう…」
と,妙な納得の仕方をしてしまうほどでした。
価格コムの書き込みでは,「スチル撮影時でもオーバーヒートサインが出た!」という衝撃的な報告もあります。しかし,現実の発熱を体験すると,「あり得る」という判断を下さずにはいられません。
そして,問題の「8K動画」撮影。
家の中でのお試しで,「1分程度の8K動画を3本ほど撮影」した段階でオーバーヒートサインが点滅し始めました。
正直,「日常の撮影では安心して使えない」というレベルです。よっぽど撮影のテーマを絞って意図的に「8K画質が欲しい」と考えた時にしか使えないかな…。
また,8K撮影時のフレームレートは「30fps」となりますが,「4K・60fps」の映像の滑らかさと比較すると,60fpsの映像の方に魅力を感じました。オーバーヒート問題,映像の滑らかさ等の総合力で考えると,今後の動画撮影の主力は「4K・60fps」となりそうな予感です。
次回は「AF性能」について。