随分待たされました! YAMAHA「TW-E7A」が9月30日に発売決定!
ついに…といいますか,ようやく…といいますか。
YAMAHAのノイキャン完全ワイヤレスイヤホン「TW-E7A」の発売日が,9月30日に決定したようです。
果たして間に合うか…?
この「TW-E7A」,下位機種はすでに発売されているものの,本来は今年の第1四半期に登場する予定だった機種。
この機種が非常に厳しい立場に立たされている要因は,2020年前半にはノイキャン完全ワイヤレスイヤホンの有力機種がすでに何機種も登場してしまっていることです。
本来は,AppleのAirPods Pro対抗として考えられていた機種かもしれませんが,今年前半にはゼンハイザー,Panasonic,オーディオテクニカ等,有力企業から実に多様なノイキャン完全ワイヤレスイヤホンが登場し,それぞれに確固たる地位を築いています。
これらの機種と同時期に登場したのであれば,「同じ土俵」で戦い,評価されることになったと思われますが,いかんせん現在はその「波」が収まってしまっており…。
つまり,これから登場する機種は,これまで登場している有力機種の性能を基準として評価されるという,非常に厳しいボーダーラインを引かれているということになるわけです。
以前の機種と同等の性能であれば,恐らくは高い評価を得るのは難しいはず。「後出し」であるというバイアスをはねのけるだけの「高音質」「高性能」をどれだけアピールできるかが鍵になってくるでしょう。
果たして間に合うのか…?
個人的な興味はその一点です。
単なる「美音系」では敗色濃厚…
先日,YouTubeの「マスクザフリーマンTV」で,下位機種である「TW-E5A」のレビューが行われていました。
評価は予想通りの「美音系」でしたね。
YAMAHAの音の特色として,高音寄りの美音系モニターサウンドとなりそうな予感はしておりました。
この「TW-E5A」にはノイキャン機能が付いていませんが,「TW-E7A」においては,単純にノイキャン機能を付加しただけでは,他メーカーの機種には対抗できないのでは…と考えます。
つまり,「TW-E5A」の音質そのものを格段にグレードアップできるか…にかかっているということです。美音系はそのままに,音場を広げ,音の深み・艶の部分をどのようにブラッシュアップするかが大事なのではないでしょうか?
「音は美しいが線が細い…」というYAMAHAの弱点が残っているようだと,恐らくはゼンハイザーの評価を超えることはできないでしょう。
また,得意の「美音」とノイキャンとの兼ね合いです。予想としては,強烈なノイキャン…というよりも,「心地よく聴くためのノイキャン」という傾向にふってくるような予感がしますが,それにしてもある程度のノイキャン性能は欲しいですし,そのために音質は犠牲にして欲しくありません。
「後発」だからこそ,どんどん要望だけが膨らんでいきますね。
基本的には,YAMAHAとしては「時期を逸した機種」という印象が強いです。希望としては,そんな不安を払拭するだけの絶対的な音質を携えて登場することを願ってはいるのですが…。さて,一体どうなるでしょうか?
9月18日の予約開始,9月30日の発売です!