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9/30の世界的な「Apple関連サービス障害」について考える〜全てを単独で担うAppleの脆弱性〜

9/30,Appleの世界的サービス障害が発生

 9月30日,Apple関連のサービスに,世界的な障害が発生していたようです。
 個人的には仕事中でAppleデバイスに触る機会が殆ど無かったため,気付かなかったのですが,結構深刻な状態だったようですね。

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 記事によると,9:56,多くのサービスが作動しなくなり,全サービスが復旧したのが13:00だったとのこと…。

 このニュースを帰宅後にじっくりと読み,「Apple特有の怖さ」のようなものを感じました。

 

全てが絡みついているAppleのサービスだからこそ…

 実は,9/30以前に,異変を実体験しておりました。

 「adieu」名義で楽曲をリリースしている上白石萌歌さんの新曲「楓」のリリース日が9/23だったのですが,すぐさまダウンロードしようと待ち構えていたところ,曲自体は認識してジャケ写も表示されているものの,肝心のダウンロードが行われない…という事態に遭遇したのです。

 20分ほどして復旧したのですが,後からその時間帯にAppleMusicでサービス障害があったことを知りました。
 Appleのサービスで,直接的なトラブルに遭遇したことがこれまでなかったため,結構驚いたのを覚えています。

 翻って今回のトラブル。
 「AppleMusic」というひとつのサービスが止まっただけで,日常使いしているユーザーは大きなストレスを抱えてしまうのに,「多くのサービスが…」となったときの衝撃ははかりしれませんね。

 また,Appleの新たな問題点だ…と感じたのは,Appleの「強み」と裏腹だということ。
 どういうことかというと,Appleデバイスを使う理由の大きな1つとしてあげられる「iCloud連携」が徒になる可能性が大きいということです。

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 同一のAppleID関連の情報を共有し,iPhone,iPad,Mac等,ありとあらゆるAppleデバイスを自動で紐付けてくれる…。このiCloud連携の便利さを一旦感じてしまったならば,
「スマホだけAndroidにしよう…」
とはちょっと思えません。
 異なる端末の情報を他の端末で活用できる…という画期的な考え方は,OSもデバイスもAppleが手がけているという,非常に特殊なAppleのお家事情が可能にしているものです。

 しかし,今回のような大規模なトラブルが発生した場合,全てをAppleが手がけているが故に,その被害がAppleのサービス全てに飛び火してしまうことになってしまいます。
 有事の際には,全ての情報がリンクしあって,どの端末でも利用できなくなる…という,非常に怖い側面があるのだということを改めて感じさせられました。

 

頻発するサービス障害への対応が急務

 この手のトラブルが,最近頻発しています。

 最も衝撃的だったのは,東証のシステムダウンですね。
 日本の経済が止まってしまうほどの影響を与える東証のバックアップサーバーが作動しなかった…なんて,笑い話にもなりません。

 10/1には,Twitterでもサービスダウンが発生していたようです。

 実は他にも様々な障害が日常的に発生しているはず。
 しかし,今回のApple,そして東証のように,サービスの規模が大きくなるほど影響も大きくなるという,当たり前に分かった気になっていたことが実際に起こったことで,いかにダウンさせないサービス構築を図るのか,そして有事の際にはどのような復旧対策を行うのか…について,企業にはこれまで以上に熟慮してもらいたいと感じました。

 便利なサービスには,それ相応の責任をもってもらいたいものですね。

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