AppleがデスクトップPC販売トップの異常事態!
一般的に言って,「Mac」といえば「MacBook」系のノートPCをイメージすることが多いでしょう。
まあ,「デスクトップPC」自体が流行らない時代でありますので当然かもしれませんが,私のようなオヤジにとっては,PCと言えばデスクトップをイメージしますし,現在も仕事以外ではほぼMac Proを使用してるのが実情です。
コロナの影響でSTARBUCKSに行かなくなってからは,MacBook Pro15インチの出番も大幅に減っているところです。
さて,Macはどうしても価格帯が高く,コスパ優先で考えるユーザーはWindows機を利用することが多いでしょう。また,ある程度のマシンパワーも要求されるデスクトップPCであればなおさらで,デスクトップMacの主力である「iMac」ともなると,ディスプレイ一体式とはいえ,20万円以上の出費を覚悟しなくてはなりません。
というわけで,こと「デスクトップPC」という範疇では,Macの勢力は強いものとは言えないのが現実でした。
しかし…。
異常事態が発生しております。
何と,国内デスクトップPC販売で,Appleが週間トップの座に着きました。
そう,主役は「M1 Mac Mini」です!
M1が強烈なコスパ優位性を生む!
デスクトップPC市場上位4社のメーカー別数量シェア推移を見ると,
11月17日にMac miniの新モデル発売をきっかけに状況は一変し,メーカー別数量シェアは27.1%を記録,前週を14.4ポイント上回り,首位に立った
ということです。
以下が,そのグラフとなります。
NECと富士通の争いの中に,突如として現れたApple。
「11月第3週」という時期を考えると,もはや爆上げの要因は「M1 Mac Mini」しか考えられませんね。まあそれでも,常に10〜15%の間のシェアをキープしていること自体,ちょっしと意外でしたが…。
それにして,ここまでの急激な「上げ」は,ちょっと想像できませんでした。ノートPCのシェアが上がったのであれば,MacBookの人気を考えると「あり得るかも…」と腑に落ちるかもしれませんが,今回は「Mac Mini」ですから。
Mac内の位置付けもやや中途半端というイメージが残るMac Miniですし,外部ディスプレイとの相性や規格等で制限のあるMacですので,やはりMac MiniはMacの中でもとっつきにくい機種だと言えます。
そんなMac Miniが,「M1」を搭載したことでここまで注目されるなんて,意外を通り越して感動すら覚えます。
やはり「M1」の注目度は高いですし,何を置いても「価格に見合わないほどの高性能ぶり」が「首位」をもたらした最大の要因でしょう。
PC業界再編成の序章か?
また,もうひとつの関心事は,他のWindows対応メーカーが軒並みシェアを落とす中,その分全てを喰っているような動きをしている点。
これまでWindowsを触ってきた方々がMacMiniに挑戦してみよう…という購入もある程度あるのではないかと予想します。
Macの性能が高まり,今後アプリのユニバーサル化やMacへの対応が進んでくれば,この傾向が更に進んでいく可能性は十分にあると考えます。
本ブログでは,
「AppleSilicon Macがうまくいけば,IntelやMicrosoft主導のPC業界に激震が走るかも」
という考えを以前から唱えてきました。
今回の件は,その「序章」なのでは…と考えるのはさすがに時期尚早かもしれませんが,それでも「可能性」を感じ取ることのできる衝撃的なニュースではありますよね。