「M1」の次は?
初「Apple Silicon」である「M1」が,これ程までにその「性能面」で話題をさらうことを,誰が予想していたでしょうか?
もちろん,「MacBookPro16インチに迫るほどの…」という前評判はあったわけです。
しかし,いざ蓋を開けてみると,エントリーモデルなのに,
「重めの作業をしても,16インチよりも踏ん張れる場面も多い」
ということが実証され,IntelMac形無し…という状況になってきました。
単純なチップ性能に加え,システム全体のチューニングの妙も効いているようですね。
さて,そうなると,当然気になるのが「M1の次」です。
本ブログでは以前から,より高性能なApple Siliconを搭載するであろう,「新型MacBook Pro16インチ」「新型iMac」「新型Mac Pro」の情報をお届けしてきました。
これらの機種に関しては,「M1よりも高性能なApple Silicon」に加え,「Apple純正のeGPU」の噂が以前からありましたね。
これらの情報を整理すると,
〇今後はM1以上に高性能な「M2チップ」「T1チップ」のようなApple Siliconが登場する
〇IntelMacで使用していたメーカーのeGPUは使用できないため,Apple純正のeGPUを出してくる
という方向性でした。
これまでは,その「方向性」というだけで,具体的なチップ性能の情報はなかったわけですが,この度,初めて具体的なCore数等の情報が見えてきました。
「20Core」「32Core」「128Core」という,景気のいい数字が並んでおります!
Inte l吹っ飛ぶ?
記事によると,
米メディアBloombergが,AppleはiMacやMacBook Pro用の20コアおよびMac Pro用の32コアのAppleシリコンと,16コアから最大128コアのGPUを開発中だと報じている
ということです。
現状,InteliMac27インチで選択できるIntel「Comet Lake」の最上位チップは「10Core・20Thread」ですので,「MacBook Pro16インチ」「iMac」搭載用のApple Siliconだけを見ても,Appleが規格外のチップを考えていることが分かります。
恐らくは,「M1」同様,高性能Coreと高効率Coreを組み合わせた上に,NeuralEngineを搭載するなどした統合的なチップになるでしょうから,これまでのIntel製チップとCore数だけで比較しても意味がないのかもしれません。
しかし,「8Core」である「M1」の優秀さを考えると,「20Core」「30Core」のApple Siliconの性能は,伸び代しか感じません。
また,Apple純正のeGPUのCore数が「最大128」って…。
もはや意味が分かりませんが…。
これに関しては,
「Intelプロセッサ搭載Macに採用しているAMD Radeonよりも数倍速い」
という記述もありますので,もはや天井知らず…という表現がぴったりとくるのではないでしょうか?
Intel,AMD,吹っ飛びませんか?
意外とシンプルな機種展開になるかも…
気になるのは当然モデル展開やその価格になります。
これ,以外にシンプルな機種展開になるのかもしれませんね。
「M1」を搭載した「Air」「13インチPro」も,基本的には1チップ構成。後はメモリやストレージの量によるオプション分での構成差,価格差を基本としています。
その考え方で行けば,「MacBook Pro16インチ」「iMac」「Mac Pro」も,チップは「ひとつだけ」で,後はeGPUのCore数やメモリ・ストレージ量の差分によって機種構成がなされていくのかもしれません。
「iMac Pro」に関しては,内部構成は「Mac Pro」に準じ,iMacのようなディスプレイ一体型が「iMac Pro」,ディスプレイ別のタワー型が「Mac Pro」とすれば,非常に分かりやすい構成となりますね。
後は価格ですが,「M1」のコストパフォーマンスを考えると,最上位機種でなくても規格外のパワーを発揮するPCとなりそうですので,それなりの値段で,これまででは考えられないくらいのモンスターマシンを購入することができるようになるのかもしれません。
もしそうなったら…。
いよいよMacの天下が来るかも…。
いや,冗談ではなく…。
ここに来て,
「OS,チップ,eGPU等の全て要素を独自にまかなえる」
というAppleの企業体制が,最大の強みを発揮することになるかもしれません。