Apple Watchの首位は変わらず!
昨年度のApple Watch「Series5」は,常時表示ディスプレイが搭載されたもののバッテリーもちが非常に悪かったことに加え,CPUの処理能力は向上しておらず,満足度は非常に低いものでした。
しかし,今年発表された「Series6」は,CPU性能が向上してアプリの反応が非常に早くなったことに加え,画面スリープ時からのコンプリケーション起動が可能になり,使い勝手が飛躍的に向上しました。
さらに,OSのアップデート以降,バッテリーもちもやや持ち直し(Series4とまでは行かないが…),まずまず許容範囲の中に入ってきました。
全体としては満足のいく世代だと感じております。
さて,世界のスマートウォッチの状況に目を向けると,先行するApple Watchに,他メーカーの製品がどの程度迫っているのか…ということが気になります。
この度,2020年第3四半期の統計が出ました。
Apple Watchの強さは健在のようです!
販売シェアも伸ばし,売上シェアでは…
記事によると,
2020年第3四半期(7月〜9月)における世界スマートウォッチ出荷台数において,Appleが前年同期と比較して2%シェアを伸ばした
ということです。
まずもってこのグラフを見て分かるのが,前年よりも「大手」の割合が大きく伸び,「その他」が大きく減っていることです。
「乱立」していたスマートウォッチのメーカーが,そろそろ淘汰の時代に入ってきたというとなのでしょうか?
そんな中で,シェアを伸ばしているのがHUAWEI。
今後を考えると,どうしても不気味な存在に映りますが,記事には,「中国で流行する子ども向けスマートウォッチ」の影響としています。安価な製品に特化することで,販売台数を伸ばしているようですね。
また,「売上ベース」で考えると,Appleのシェアは5割を占めるとしています。
つまり,スマートウォッチの中で,「高額品」はAppleの一人勝ち状態が続いている…ということなのでしょう。逆に言えば,高額でもこれ程売れてしまうあたりに,Appleの強さと収益率の高さが如実に表れていますね。
本ブログでは,以前の記事で,新機能・新技術の投入がなかなか進まない最近のApple Watchの状況を考えると,「WearOS勢にも巻き返しのチャンスはある」と主張してきましたが,スマートウォッチの技術的な「頭打ち感」に苦しんでいるのは,WearOS勢も一緒なのかもしれません。
「ウエラブル全体」では,今年もAppleが強そう
今回の記事は,「スマートウォッチ」限定でしたが,これが「ウエラブル全体」になると,2020年を振り返ると,ますますAppleの勢いを感じる結果になりそうな予感がします。
昨年度はこのようにまとめています。
今年もAirPods Proは非常に好調でしたし,これにApple Watchの勢いが落ちていないことを加味すると,昨年以上にいい結果が出るのかもしれません。
さらに…。
AirPods Maxまで発売され,来年早々に「AirPods3」の発売も噂されていることを考えると,恐らくは2021年も「Apple強し」の結果になりそうな予感がします。
個人的には,そろそろAppleには,あっと驚く新技術を投入してもらいたいと願います。「安定志向」だけでは,Apple Watchの天下が続く保証はありませんよ!