ついに折りたたみiPhoneに現実味?
2021年に入り,急速に増えた感のある「折りたたみiPhone」の噂。
しかし,未だAppleを満足させるだけの「ガラス」が出現していない…という記事も見かけました。
「折りたたむ」という考え方には,別画面の2枚のディスプレイを蝶番のヒンジで折りたたむような「Surface Duo」のようなタイプと,1枚のOLEDの中央を直接折りたたむSamsungの「Galaxy Z Fold」のようなタイプとに分けられるようです。
当然後者に関しては,OLED本体と,それを覆う表面のガラスの両方が折りたたみに堪えられなければならないわけで,困難であることは明白です。
特に表面の加工に関しては,ガラス本体の耐久性ももちろんですが,保護フィルムや保護ガラスが貼れるかどうかに関してSamsungの「初代Z Fold」で問題が発生していたのは記憶に新しいところです。
一方で,昨年末から折りたたみiPhoneの試作が行われ,試験に合格したようだ…という記事も出ていましたね。これ試験の項目に「ガラス」が含まれていたかどうかは定かではありませんが,事態は着々と進んでいるようです。
そして…。
ついにAppleを満足されるだけのガラスが開発されたのではないか…という記事が来ています。
ターゲットはやはり「Gorilla Glass」?
記事によると,
Androidスマートフォン関連の情報を伝えてきた TwitterユーザーのAnthony氏(@TheGalox_)が,Galaxy Z Flip3とGalaxy Z Fold3には,CorningのGorilla Glass Victusが採用されると伝えている
ということです。
ここで話題に上っているのはSamsungの折りたたみスマホですが,なんといっても先日,
「iPhone用のLTPO搭載高リフレッシュレートディスプレイはSamsung独占」
という記事でも書いたとおり,高品質のディスプレイともなると,どうしてもSamsungの影響力が大きくなります。
つまり,恐らくは,折りたたみiPhoneに搭載されるディスプレイはSamsung製となることはほぼ当確でしょう。ノーマルのOLEDに関しては,ようやく中国BOEが参入したようですが,より高機能なものとなると,他の企業では荷が重いはずです。
そのSamsungに折りたたみにおいて信頼のできる「新Gorilla Glass」が搭載されるということは,Samsung製折りたたみディスプレイが,今後iPhoneに採用される可能性が非常に高いでしょう。
もし今回の情報通りに,Corningがの新Gorilla Glassの開発に成功したのであれば,一気に折りたたみiPhoneの実現が現実味を帯びることになるかもしれません。
「2022年」というタイミングもぴったりはまる?
これまでの噂では,「2022年9月」に初の折りたたみiPhoneが発売される…という説が有力になっています。
これ,ちょうどいいタイミングのようにも見えます。
2021年,Samsungが新Gorilla Glassを採用して「Galaxy Z Flip3」と「Galaxy Z Fold3」に採用…。
その1年後にそのディスプレイをiPhoneが取り入れる…。
これで,Samsungのスマホメーカーとしての面目も立ちますし,ディスプレイ生産メーカーとしての実利もとれます。
もしかすると,来年にかけ,一気に各メーカーの折りたたみスマホが市場に出回ることになるかもしれませんね。