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AKG「K872-Y3」+ TEAC「UD-505」だったら満足できるのか?【Part2 】〜音質評価編〜

「K872」の軽さは解消できたのか?

 DENON「AH-D9200」の音質への不満から,AKG「K872-Y3」を購入して,その音質を確かめております。

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 前回は,「K872」の取って出しの音質について書かせていただきました。
 「Part1」でも書きましたが,

〇中音域がしっかりと主張し,ボーカルの声が聴き取りやすい
〇量的には少なさを感じるものの,芯のある低音を鳴らす
〇△一定の距離を置いて外側から音が迫ってくるような独特な音場。おもしろいが,取って出しの段階ではアンバランスな面も
〇元気ですっきりとした音色
△低音の不足
△肝心の中・高音伸びで詰まりを感じる
△音が軽く,深みがない

というのが,取って出し時の音の印象。

 今回は,エージングを30時間重ねた段階での音質を確かめ,今後の方針を決定していきたいと思います。

 

「あいみょん」「藤原さくら」のボーカルが気持ちよくない…

 エージング後にまずもって感じるのは,独特な音場が完成しつつあるということ。
 前回も書きましたが,「K872」は「自分を中心に,一定の距離の同心円状の空間が広がり,その外側から音が聞こえてくるような鳴り方」をします。エージング前は個々の音がややバラバラに鳴っていたような印象でしたが,全ての音が一体化して溶け合うようになってきたことによって,独特の「距離感」が,まるでホールで演奏を聴いているような感覚へと進化してきました。
 「AH-D9200」はこれよりも聴き手に近いところで鳴りますし,ゼンハイザーの「MOMENTUM Wireless3」はスピーカーから聞こえるように前方から音が届くような印象がありますので,この「全方位的で立体的な音」は,やはり本機の最大の魅力と言えるでしょう。

 しかし…。
 この立体的で広い音場が,弱点にも繋がります。
 具体的に言えば,「音の厚み」です。

 取って出しの際に感じた「音の薄さ」は,エージング後もやはり改善されませんでした。中・高音部がしっかり主張する部分は相変わらずなのですが,やはり低音部の量が圧倒的に足りず,艶がないんですよね。
 具体的に言えば,私がよく聞く「あいみょん」「藤原さくら」のような,女性にしてはやや低音よりの声質の魅力を表現しきれないのです。ボーカルははっきりと聴こえるのですが,ただ明瞭なだけで艶がない…というか。

 また,「立体的な音場」が音の密度を薄くしてしまってる印象も受けます。「AH-D9200」はあまりに濃厚な面があるわけですが,「K872」は薄すぎ…。もう少し音場を縮めていいので,密度を高めた方がいいと感じました。

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 また,決定的だったのが,高音部の伸びです。
 エージング前も,
「元気な中・高音部だが高音部の伸びに詰まりを感じる」
という印象だったわけですが,この部分はエージング後もさほど変化がありません。本機が「モニター」としての位置付け故のセッティングなのでしょうか? 全体的にはリスニングでも十分いける音質だと思うのですが…。

 また,AKGといえば「中・高音」というイメージがある中で,「伸び」に不満が出るとは思いませんでした。
 実は,「AH-D9200」がこの部分最強なのです。低音が中音域にかぶってくる…という弱点がある「AH-D9200」ですが,女性ボーカルの高音は非常に得意。どんなに高い音でも破綻することなく,伸びきります。
 私は,高音部の伸びを比較する際に,上白石萌音さんのカバーアルバム「chouchou」に収められているアカペラ曲「On My Own」をよく聴きます。サビの部分で超高音になる部分があり,その後慟哭するような息づかいが収められているからです。「AH-D9200」でこの部分を聴くと震えます。

 う〜ん,参りました。
 自分がよく聴くアーティストの曲を楽しめないのでは,恐らく不満が募るばかりでしょう。

 

そして大逆転が起きる!

 しかし,ここで奇跡的な大逆転が発生します。

 「K872」購入後も,「AH-D9200」のエージングを重ねていたわけですが,「K872」の音探しをしながらMacのイコライザーを調整し,これまで「AH-D9200」で試したことがなかった「K872用」の調整で聴いてみたところ,これまでの不満であった「中音域への低音かぶり」が気にならない設定があることを発見しました!

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 次回…。
 ようやく最終的決断を下せそうです。