新型Mac Proの具体的情報現る!
iMac21.5インチが生産調整に入っていたり,iMac Proのディスコンとも考えられる情報が出回ったりと,Mac周辺が相当にきな臭くなっております。
一応は「現行機」とされるモデルでありながら,ここまであからさまに「新モデル登場の匂わせ」をされてしまうと,
「だったら,早めにAppleから何らかのアナウンスがあってもいいのでは…」
とさえ感じてしまいます。
Appleから正式に何の告知(あるいは告知の予告)もないままに,商品購入の選択肢が次第に狭まっていくのは,あまり気持ちのいいものではありません。
事前告知をしないのであれば,「購入できない…」などということではなく納入期日の延長等で対応するべきでしょうし,最低限iMac Proのように「生産停止」を公表すべきです。
個人的には,ディスコンなのか新製品投入に向けた兆候なのかをはっきりさせない…という今回のやり方も気になりますが…。
さて,大方の見方としては,2021年中に「MacBookPro14/16インチ」「iMac」の新型が登場し,2022年には「Mac Pro」の新型が投入されることで,Macの「Apple Silicon化」の第1幕が完成することになる…とされています。
これまでも,「筐体が大幅に小型化される…」「128CoreのGPUを搭載する…」などと,様々な情報が出てきているわけですが,ついに具体的な情報が出てきました。
価格まで!
最高「64CoreのCPU」「128CoreのGPU」?
記事によると,
リーカーのLeaksApplePro氏(@LeaksApplePro)によれば,2022年Mac Proは3つのラインナップで構成される
として,新型Mac Proの具体的な数値を伴ったスペック予想を掲載しています。
そのデータがこちら。
LeaksApplePro氏の記述には,Mac Proに搭載されるチップがIntel製なのかApple Siliconになるのかが明記されていない…ということですが,コア数の多さや,わざわざ「パフォーマンスコア」という表記をすることで「高効率コア」の存在を匂わせていることからも,ここで紹介されているチップはApple Siliconと見て間違いないものと考えます。
現行のMac Proは,CPUであるIntel Xeonのコア数に応じてより多くのカスタマイズが可能でした。
しかし,今回の情報が正しいとすれば,Apple Siliconの種類としては「3つ」ということになりますね。
もちろん,SSD容量等のカスタマイズはできるのでしょうが,パフォーマンスごとにステップアップさせてヒエラルキーを形づくっているということを考えると,
「チップのコア数,メモリ量,GPUコア数がセット」
となり,この部分におけるカスタマイズは不可…となる可能性も否定できないと考えます。
M1のMacBook Airや13インチProにしてもIntelMacよりもカスタマイズの幅は縮小されていますし,恐らくAppleとしては,チップの種類を限定してシンプルなラインナップを作ろうとしているのだと思います。
そうすることでApple側の生産効率は格段に上がりますし,ユーザーにとっても分かりやすいものになるのではないでしょうか?
「チップのコア数,メモリ量,GPUコア数がセット」ということになると,Macの主要部分はすでにパッケージングが済んでいるということになり,後はストレージ,その他の外部機器オプションを取捨選択すればいいだけで,価格もここに記載している額と大幅にずれることなく購入できることになるのではないでしょうか?
現行Mac Proは,上を見たら切りがない…という青天井方式(?)でしたが,それ故異様な高額マシンの選択も可でした。
「Apple Silicon搭載によって価格を抑える」
という大義名分を果たし,超高性能Macとしての立ち位置を盤石にする上でも,今回のやり方には賛成です。
Intel版は存在するか?
さて,ここまで具体的な数字が出てくると,気になるのが「Intel版新型Mac Pro」はあるのか…ということです。
これまでの情報では,Mac ProにかぎってはIntel版,AMD版を残すのでは…という根強い意見も残っていました。
ワークステーションとして活用する場合の旧資産との兼ね合いや,超高性能PCにおけるApple SiliconやApple純正GPUの信頼性等を考えると,
「全てをApple Silicon化するのは心配…」
という考え方にも賛同できます。
現状,どうしてもIntelMacで動作していたアプリや各種動作の不具合も残っているようです。「Mac Pro」というモデルの宿命からすると,これらの「Apple Siliconへの不安」が一掃されないと,なかなか導入に踏み切れない…という考え方もあるでしょう。
残り1年半程度の期間の中で,上記の超ハイスペック機を構築するためのチップを実現させることができるのか?
また,全てを信頼して「AppleSilicon Mac Pro」に任せることができるだけの信頼を勝ち取ることができるのか…。
全てはそこにかかってくるでしょう。