ビッグタイトルが続々M1 Macにネイティブ対応
今年から来年に賭け,全てのMacが「Apple Silicon化」すると言われています。
Mac ProやiMac27インチ後継機などには,アプリの互換性の関係からIntel製チップ搭載モデルも残るのでは…とされていますが,いよいよ「主流」はApple Siliconへと切り替わる,歴史的な瞬間に立ち会っているとも言えるでしょう。
この「Apple Silicon化」の最大の弱点が,x86ベースで動作するIntel対応アプリとの互換性です。いくら「AppleSilicon Mac」が高性能とはいえ,アプリが動かないのではただの箱ですから…。
そんな中…。
「Adobe Photoshop」「DaVinci Resolve」「1Password」といったビッグタイトルが,続々と「AppleSilicon Mac」への正式対応を発表しています。
今後のネイティブ化動向が,Mac浮沈の鍵!
昨年にM1 Macが登場した直後は,Adobe「lightroom」がすぐさまネイティブ対応したほか,続々とネイティブ化が図られるとともに,「Photoshop」のようなメジャーアプリもbeta版対応で開発が順調に進んでいる…と考えられていたわけですか,何だか意外に時間がかかったという印象です。
「Photoshop」にしても,以前にAdobeは「2021年初頭」でのネイティブ化を予告していました。さすがに「3月中旬」を「初頭」とするのは無理があるかと…。
今回は,「DaVinci Resolve」「1Password」というビッグタイトルも同時にネイティブ化したわけですが,これらのアプリに関しても,これまでネイティブ化できなかったのには,超えるべき障壁が高かったことを示唆してるのかもしれません。
また,当初は順調とみられていた「Rosetta2」でのエミュレートも,次第にトラブルが多くなってきているようです。
AppleがApple Silicon化を進め,それを我々ユーザーが信頼できるようになるには,アプリ対応に万全を期すことが条件です。
そうでなければ,
「AppleSilicon Macに興味はあるが,動かないアプリがあるようなので買えない…」
「興味があるから廉価版Macは買うが,高額機やデスクトップ機は怖くて手を出せない」
というユーザーが多くなるでしょう。
私もその一人です。
現在,Mac Proで仕事をこなし,Parallelsによる仮想化でWindowsアプリも利用していることもあり,単なるアプリのネイティブ化だけではなく,仮想化の保証もしてもらえないと,メイン機は「現状維持」となってしまいます。
さあ,「期限」は着々と迫って来ています。
もし万が一,来年度中に主なアプリ(仮想化アプリも含めて)の「完全なネイティブ化」を図らなければ,Macの勢いは一時的に大きく落ち込むことも考えられます。