Parallels,ついにPreview版Windows10に対応!
昨年,M1Macがリリースされて以降,その性能の高さとコスパのよさに驚きの声が上がりました。
しかし,動作の不具合が出たり,対応するアプリが限られたりと,やはり「導入期」の問題がついて回ったことも事実です。
Apple Siliconにネイティブ対応していないアプリをRosetta2のエミュレート下で動作させたり,ネイティブ対応するアプリが少しずつ増えたりと,一定の改善は見られますが,やはり「Intel Mac」からの完全移行にはまだまだ躊躇する段階だと考えます。
特にビジネス上においては…。
また,「ビジネス上」という点で言えば,元来MacはWindowsに対して分が悪いわけです。対応ソフトや過去の資産という意味で。
それを,万全ではないにせよある程度解決してきたのが仮想化アプリの存在です。特に「Parallels」の存在が,「Macを主に使いつつ必要な時にはWindowsも…」という考え方を可能にした功績は非常に大きいと考えます。私もParallelsがあったからこそMacに完全移行できた口です。
もちろんBootCampという選択肢もありますが,やはり再始動させないとOSを切り替えられないのでは,私の用途ではNGです。
Apple Siliconを搭載することで,そのBootCampさえも使えなくなったM1Macですので,その意味で言えば,Apple Silicon搭載Macへの移行の鍵の一つがParallelsである…という考え方もできるでしょう。
そんな中…。
Apple Siliconにネイティブ対応したParallelsがついに発表されました。Preview版Windows限定ですか…。
ここまで来たら「製品版」でも…
記事によると,
Parallelsが,Apple Siliconをネイティブサポートした「Parallels Desktop 16.5」をリリースし,M1チップを搭載したMac上で「Windows 10 ARM Insider Preview」を実行出来るようになった
とのことです。
これまで,Parallelsが「AppleSilicon Mac」に対応するために鋭意努力しているということは伝わっていましたが,今回のように製品版での正式対応を謳ったのは初めてです。
大いなる前進といえるでしょう。
しかし…。
更に大きな問題も存在します。
それは,以前から話題にしているARM版Windowsの販売方法の問題。現在Microsoftは,ARM版Windowsを「OEMのライセンス販売のみ」でしか認めていません。
つまり,プリインストールされているPCでしか利用できない状況が続いているわけで,これをMac上のParallelsで利用するためには,単体で販売する「製品版のARM版Windows」が必要となるわけです。
今回「Parallels Desktop 16.5 for Mac」でネイティブ対応したのは,あくまでもPreview版ということで,このままでは万が一のトラブルのことを考えると,ビジネスでは利用できません。
Preview版とはいえ,Parallelsが「正式」に対応してきたということは,技術的な面はすでにクリアされているということでしょう。
後は,Microsoftが製品版のWindowsにゴーサインを出してくれればいいのです。まあ,Parallelsとしても,全く見込みがない状態で今回のアップデートを行ったとは考えづらいですので,個人的には例年のメジャーアップデート時期となる8月頃には,何らかの動きがあるのではないかという楽観的な思いでいるのですが…。
さて,一体どのように進んでいくのか…?
「AppleSilicon MacはIntel Mac並に使うことができるのか?」ということに大きくする関係する今回の話題。新型iMacの登場時期と同様に,近い将来の動向が気になりますね。
☆ところで…
私のMac ProでParallelsを「16.5」にアップデートしたところ,フリーズ頻発するような気がするのですが…。
昨日の日曜日に数時間使用した際,3回ほど固まりました。
殆どが,ParallelsのデスクトップからMacのデスクトップへと画面をまたいで使用した際にフリーズしたような…。
これ,間もなくアップデートが来るんじゃないでしょうか?
それとも私の個体との相性かな?