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iPad Pro12.9インチ(2021)の魅力を探る③〜Liquid Retina XDR と M1と〜

M1の性能は体感できるか?

 iPadPro12.9インチ(2021)のレビューをしております。
 前回は,Liquid Retina XDR(MiniLED)の実態について書かせていただきました。 

 確かに高性能ではあるが,日常の使い方における大きなアドバンテージにならない場合が多い…という結論。 
 屋外での視認性向上,HDR動画の視聴等,明確な理由があれば積極的に買い換える意義がありますが,それ以外であれは従来のLiquid Retinaで十分…と感じました。

 今回は,前回の「Liquid Retina XDR と Liquid Retina」の比較を踏まえた,Mac用ディスプレイである「Pro Display XDR」との比較と,M1チップの性能の活かし方という観点で書いていきたいと思います。

 

「Pro Display XDR」>「Liquid Retina XDR」

 「Pro Display XDR」と「Liquid Retina XDR」に関しては,

〇フルスクリーンの持続輝度は1,000ニト,ピーク時には1,600ニト
〇1,000,000:1のコントラスト比
〇P3広色域

という共通部分があります。10ビット深度(10億7,300万色)という表記は,Pro Display XDRにしかありませんので,これに関してはPro Display XDRの方が優れているものと考えられます。

 では,同じ「XDR」を関する「Pro Display XDR」と「Liquid Retina XDR」の描画性能は同等なのか?
 答えは「否」となります。
 全てにおいて「Pro Display XDR」>「Liquid Retina XDR」です。

 新型iPad Proに搭載されている「Liquid Retina XDR」はMiniLED,「Pro Display XDR」はLEDをベースとして造られていますのでそもそもディスプレイとしての中枢である発光体の素子が異なるわけで,映りが異なるのは当然です。
 新型iPad Proの登場に際し,「Pro Display XDRの映りをiPadも…」「50万円超の映りをiPadで…」とする表現が目立ちますが,これらはあくまでもディスプレイの数値を「同等」と見なしているに過ぎないことは理解しておくことが必要です。

 では,「Pro Display XDR」の何が優れているのでしょうか?
 それは「色表現の正確性」です。
 これまでのレビューでも言及しましたが,今回の「Liquid Retina XDR」は,白地の画面を表示した際に緑に寄った色となりがちです。従来の「Liquid Retina」は反対にマゼンタ寄り。iPhoneの有機ELはやや黄色に寄っている印象があります。
 このように,ディスプレイの違いによって,元々の色が微妙に異なることが多いわけですが,Pro Display XDRではその色の片寄りを全く感じません。

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 このことにより,デジカメで撮影した画像を安心して色調整することができます。これ,カメラをやっている人間にとっては大きな問題です。こんなに色味を信頼できるディスプレイはPro Display XDRが初めて。
 これに加え,MiniLED同様に黒表現の際のLED点灯をせずに締まった黒を再現するなど,特殊なLED調整を行っていることで,「くっきり鮮やか」という面でも満足度が高いです。

 正確な色なのに,くっきり鮮やかに映る…。
 なんとも不思議なディスプレイ,それがPro Display XDRです。

 「Liquid Retina XDR」は,さすがに色再現性においてPro Display XDRには及ばないものの,色の深みやHDR動画の視聴においてはこれまでのLiquid Retinaとの差を感じることできるシチュエーションもあります。
 今後は,この「Liquid Retina XDR」がMacBook系にも採用されるようです。Pro Display XDRの技術ではコスト的にもコンパクトさにおいても難しいでしょう。
 本来であれば,むしろ有機ELの方向へと舵を切ってもらいたいものですが,コスト的に難しいのか?
 なかなか悩ましい問題です。

 

M1の性能…現状では活かせず

 M1チップを搭載した新型iPad Pro。
 しかし,正直なところ,その性能をフルに活かすような使い方はできていません。

 Apple Pencilの動きはどうかとGoodNoteで試して見ましたが,先代との違いは全く見いだすことができませんでした。

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 現状,写真の現像や加工等も,どうしてもやりやすいMacで行ってしまいますので,重い作業をiPadで…ということ自体があまりないわけです。
 まあ,これに関しては,「性能を活かしていないから…」ということは考えないようにしています。しかし,iPadで行った方が快適な作業であれば,当然率先してiPadを使いたくなるわけですので,これまではiPad用に存在しなかったようなアプリが,これから登場してくる可能性に期待です。
 より便利で,快適な利用方法を,あせらず探していきたいと考えています。

 また,現行のiPadOSでは動作に違いが見られなくても,今後のOSアップデートによってM1チップの快適さが生きてくることも考えられます。
 しかし,そんな先のことを考えても,恐らくM1チップであれば数年先のアップデートまで快適に使用できることは間違いないでしょう。

 2021年モデルを購入したことで,
「少なくても次のモデルは購入しなくていいな…」
と考えています。未来への先行投資…という捉えで,2021モデルを大切に使っていこうと思っているところです。

 

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