夜の撮影でPRO-S1の「黒」をチェック!
EPSONプリンターの色に疑問を感じ、Canon「PIXUS PRO-S1」に乗り換えました。
結果はここまで大満足。
Canon「EOS R5」で撮影し、MacにてCanonのRAW現像アプリ「DPP」からプリントアウトする…という手法をとっていることもあり、
「やはり純正は強し」
を強く印象づけられる結果となっています。
一昔前までは、色の鮮やかさに関してはEPSONプリンターの方が優れていたこともあり、その印象を引きずったままここまで来てしまったことを後悔している面もあります。
「PRO-S1」が、昨年末に発売された新型…ということも、この印刷結果に関係しているかもしれませんが…。
さて…。
昨年、「PRO-S1」「PRO-G1」が登場した際のキャッチコピーは「黒のCanon」でした。
今回は、夜の撮影を行い、それをプリントアウトすることで、本当に「締まった黒」が出せるのか…について検証してみることにしました。
黒の締まりも、色味の正確さも、鮮やかさも…
私の住む秋田市の千秋公園で、お堀の蓮がカクテル光線でライトアップされるというイベントが行われています。
というわけで、夜の蓮と、千秋公園近隣のスナップを行うために出かけました。
機材としては、EOS R5+「RF50㎜L F1.2 USM」「RF70-200㎜ F2.8L IS USM」。蓮は望遠で、スナップは50㎜でという感じです。
今回の撮影で、改めてEOS R5の高感度耐性と、レンズとの手ぶれ補正協調制御の有効性を感じました。
ISO5000でもそこそこ鑑賞に堪えられますし、被写体ブレの心配も多少ある中で、70-200の望遠で「1/25」のシャッタースピードを選択できるわけですので…。
また、f1.2の明るさの反則ぶりも再認識。夜の撮影で、照明の明るさがあれば「1/640」で撮影できるんですよ。ISO100で…。
最下段の提灯は、相当暗い中での撮影。f2.5/ISO100で「1/50」は本当にえげつないです。やはり光学的に明るい…ということはそれだけで絶対的な武器になるということですね。
そして…。
本題となるPRO-S1でのプリントですが…。
これまで最大の悩みであった「色味」に関してはバッチリです。Pro Display XDRに映っている画像が、そのままプリントアウトされています。この安心感は何者にも代えがたい!
そして、色の鮮やかさも素晴らしい。これまでのEPSON機以上です
また、「黒」の締まりも最高。「黒のCanon」という売り文句は伊達ではないことが分かりました。
色味の正確性、鮮やかさというS-1のよさが、黒が引き締まることによって最大限発揮されている印象を受けます。プリントアウトされた写真は、惚れ惚れするようなリアリティを有しています。
最高です!
撮影枚数が多くなければ、純正でのプリントアウトを薦めたい!
S-1の導入で、個人的には結論が出ました。
まずもって、Canon純正同士の組み合わせに関しては、こと色再現性においては文句のつけようがありません。
EOS R5のよさを最大限に活かすプリントアウトをしたいのであれば、「DPP + PRO-S1」で間違い無しです。
しかし、ここには条件がつきます。
これまで再三述べてきたDPPの処理速度の遅さです。
私は撮影枚数がそれほど多くなく、撮影の機会も少ない方だと思います。だからこそ、多少DPPでのプリントアウトの効率が悪くても堪えられますが、「たくさんシャッターを切る」という方であれば、考え方も変わってくるでしょう。後日記事にしようと思いますが、現状Capture One一択とも言える状況になっているようです。
Capture One + PRO-S1での色再現性がどの程度なのか…についてはよく分かりませんが、恐らくは調整次第でなんとかなるレベルだとは思います。
西田航さんなどもCapture Oneで現像した画像をCanonのプリンターでプリントアウトしてるようですので。
「Canonのカメラ + EPSONプリンター」の組み合わせにおいて、色味の違和感で悩んでいる場合には、PRO-S1購入をお勧めします。
「違和感を感じる」ということは、プリントアウトの結果にもそれなりのこだわりをもっていらっしゃるということでしょうから、恐らくは私のように「色の正確さ」に驚くはずです。
自信をもってお薦めできます。
皆さんもPRO-S1の感動を味わってみませんか?