iPhone、Macの修理が自分でできる?
Appleのデバイスを購入すると、Appleだけにしか通用しない「Appleローカルルール」のようなものが存在します。
その最たるものが「修理」でしょう。
まずもって、たとえキャリアで購入しても、こと修理となるとAppleに直接交渉しなくてはなりません。
また、街中には「iPhone修理」の看板を掲げている業者も多数存在しますが、第三者の修理を受けてしまうと、Appleの正規品としては認められなくなってしまい、保証の対象からも外れてしまいます。
もちろんAppleデバイスは、その堅牢性も高いレベルにあるのですが、デザインや素材にこだわるあまり、外部からのダメージにおいては傷つきやすい等の課題を抱えていることも事実。
さらに、スマートホン共通かつ最大の問題である「ディスプレイの破損」の危機はいかんともしがたいものがあります。
しかし…。
そんなAppleが、ついに方向転換か?…という記事が来ています。
iPhone、Macが、自分で修理できる?
「セルフサービス・リペア・プログラム」指導!
記事によると、
Appleは現地時間11月17日、ユーザーがiPhoneやMacを修理するために、正規の部品や修理用ツールを提供するセルフサービス・リペア・プログラムを2022年初頭から開始すると発表した
対象となる製品は、当初はiPhone12シリーズとiPhone13シリーズ、追ってM1 Macにも拡大する予定
ということです。
つまり、セルフサービス・リペア・プログラムによって、
一般的な修理であるiPhoneのディスプレイ、バッテリー、カメラといったパーツをユーザーが自分で交換できるようになる
ということです。
これ、画期的な方針転換ですね。
記事にもありますように、これまでAppleの閉鎖的な囲い込み戦略が通用しなくなってきている…ということなのでしょう。
まあ、真っ当ですよね。
Appleの技術の高さについては確かに信頼できますが、「それ以外に選択肢を与えない」という戦略はさすがにまずいでしょう。
「Appleを信頼して、修理はAppleの任せたい!」
というユーザーも相当数いるはずですが、やはり、
「できるだけお安く済ませたい!」
と考える層も結構存在するでしょう。
このセルフサービス・リペア・プログラムのシステムがいち早く展開され、ユーザーの選択肢として少しでも早くなじんでいくことを願います。
価格、安全性等、リスクもある
しかし、当然リスクもありますね。
新デバイスが発表されると出現するネタに、「Appleデバイスの修理しやすさ」がありますね。
常に「修理しづらい」という方向に振り切っているのがAppleのデバイスです。
省スペース化を図るために通常は分離しているはずの部品が一体化されて取り付けられていたり、取り外しのできない構造になっていたり…ということは頻繁に耳にします。
ということは、セルフサービス・リペア・プログラムによって自主修理が解禁となっても、「修理の失敗の可能性」はつきまとうことになるでしょう。
また、Appleのやり口として、修理のための道具が非常特殊なものになりそうですし、それ故に結構なお値段になりそうだ…ということは容易に予想することができます。
どの程度になるか…ということは、「AppleCare+」と比較しながら考えることが非常に重要になってくるでしょう。
もし、AppleCare+に加入するよりも、価格も安く、そして安全に自主修理できるようであれば、このシステムが一気に浸透していく可能性もありますね。
さて、Appleがどのような提案をしてくるのか…。
非常に楽しみです!