オーディオ環境が、Apple Musicのロスレス/ハイレゾ化で大変革
2021年、今年ほど、オーディオ環境が様変わりした年はないでしょう。
おそらく、私だけでなく、オーディオにある程度のこだわりをもつ人であれば、大概がそのように感じることと思います。
そして、これまでであればその主役は何かしらのデバイスでした。スピーカーやイヤホンだったり、プレーヤーだったり…。
しかし…
今年に限っては、「ストリーミングサービスのハイレゾ/ロスレス化」が最重要項目として上げられるのではないでしょうか?
肝心要の音源がいきなり高音質化したことで、一気にこれまでの様々な基準が豹変しました。
そこで、2021年の振り返りとして、オーディオ環境について2回に分けて整理してみたいと思います。
1回目は「モバイルオーディオ編」です。
全ての規準が底上げ
ストリーミングサービスに関しては、本ブログでも再三記事にしてきましたが、個人的には、ロスレス化の前からApple Musicの音信が最もCDの音傾向に近い…という考えがあり、Amazon Prime Music HDに一旦加入しながらも、その音質の不自然さから一旦ロスレス前のApple Musicに戻る…ということまでやっています。
どうもAmazon Prime Music HDは一聴高音質に聴こえるのですが、やたらと高音がキンキンして耳についてしまう…という傾向がありまして…。CDで聴いているとそんなことはありませんので、私にとってAmazon Prime Music HDの音はあまりにも人工的に聞こえたわけです。
しかし、Apple Musicでは元来そんな事はありませんでしたので、ひたすらApple Musicのロスレス/ハイレゾ化を待ち望んでいたわけです。
そして、待望のロスレス/ハイレゾ化の実現!
当初は限られた曲のみでスタートしましたが、いつの間にかロスレス/ハイレゾがスタンダードとなっており、急速な変容ぶりを感じますね。
さて、そのApple Musicにおけるロスレス/ハイレゾの音は、期待通りに非常に素直にこれまでの音をグレードアップしているように感じます。非常にバランスが良く、情報量が格段に多くなったことはわかるのですが、Amazonのような嫌な感じが全くしません。
待って正解…という印象です。
さて、こうなると、
「ストリーミングだったら、iPhoneでいいや…」
と高をくくっていた心に、DAPを優秀な物に替えたい…という欲望が湧き上がってきました。
音源が高音質化したことで、要求が底上げされた…というところです。
「ON」と「OFF」の使い分けも…
現在は、高音質を楽しみたいときには「iBasso DX300Max+ゼンハイザー IE900」という陣容で固まっています。
逆に、ワイヤレスノイキャンイヤホンで聴くのであれば、「iPhone13 Pro+SONY WF-1000XM4」で十分かと…。
このような使い分けが可能になったのは、「Wf-1000XM4」が、ワイヤレスとしては新次元のリファレンスとなり得る実力を示してくれたことが大きいですね。
これまでの完全ワイヤレスとは一線を画します。これ以降、VictorやTechnics等から、非常に優秀なモデルが出ているようですが、これまでのように「聴いてみたい…」と思わなくなっていしまいました。何だったら、「M5が出るまでこれでいいか…」とも。
まあ、恐らく、ゼンハイザーの新型が出たら試すことになると思うのですが、軽く聴くためだったら、これ以上求めなくてもいいかな…。
逆に、「しっかり聴きたい」状況では、ロスレス/ハイレゾが効きますね。
この恩恵をしっかり受けることができるように、日本限定100台という「DX300Max」を奢りました。また、ゼンハイザー好きとしては、フラッグシップのIE900も…。
もはや完璧な音です。これ以上は期待できない音だと思いますし。
これまでの長年にわたる流浪の旅が、やっと終焉を迎えたかな…と思えるこの年末です。
次回は、ロスレス/ハイレゾ化によって、PCオーディオがどのように様変わりしたか…。
考えようによっては、こちらの方が激変したかも…。