Apple、「キーボード一体型Mac」の特許出願
先日、20インチのディスプレイを折りたたむ形状をしたMacの情報をお届けしました。
実現の度合いは分かりませんが、Appleが中期的な視点に立って新たなMacの形を模索していることは伝わってきます。
現在はやや停滞感のあるPCという分野の形態ですが、ディスプレイの変容、VR/AR技術の浸透、チップの進化等によって、近い将来「新たな形」が提案されることになるのでは…と予想しています。
そんな中…。
Appleが新たな特許を申請していることが分かりました。
今度はキーボード一体型です!
ニッチな用途にはなりそう
記事によると、
Appleが、キーボードにMacを内蔵する特許を出願していたことが、米国特許商標庁(USPTO)の公開した資料から明らかになった
ということです。
キーボード一体型というと、私も30年ほど前にエプソンのPCを使用していたことを思い出します。MS-DOSの時代。フロッピー全盛期だったなあ…。
さて、今回の特許は、コンセプトとしては非常にわかりやすいですね。
このキーボード一体型Macにディスプレイを接続すれば、すぐに使用できる…というもの。
コンセプトは分かるのですが、ノート型PCの性能が飛躍的に向上した今、この手のスタイルは非常にニッチなものとして捉えられるのではないでしょうか?
まずもって、当然ながらディスプレイが無ければどうにもならないということ。
軽く、小さく、携帯性においては優れているのでしょうが、出先にディスプレイが無ければ使いようがないわけです。この点でノート型に決定的に劣っているといわざるを得ません。
また、ディスプレイとの接続の問題もありますね。
ただのキーボードであれば「Bluetooth」を使えますが、キーボード自体がMacなのですから当然有線での接続になるはず。これ、手軽さを大幅にスポイルしてしまいます。
特許の図面には、接続ポートの様子も描かれています。
もし有線以外の接続方法が開発されたりしたら、一気にこの方式が主流になるような気もしますが、現状では厳しいでしょう。
さらにこの図面からは、キーボード周辺にタッチセンサーを内蔵していることが分かりますね。
Appleが得意とするタッチセンサー関連をうまく取り入れることで、新たな入力・操作が可能になるのかもしれません。
まあ、ディスプレイということを考えると、現状ではどうしても「ニッチな立ち位置」と考えざるを得ません。
しかし、何かしらのブレークスルーがあり、将来は誰もがキーボード部だけを持ち運んで…などという光景が当たり前になっているかもしれませんね。