iPhone「スクリーン下Face ID」はいつ?
iOS15.4で、iPhone12・13シリーズにおける「マスク装着時Face ID解除」が可能となりました。
しばらく使っておりますが、ロック解除がすぐに行われなかったり、何故かApple Watchで解除したり…といった「ひっかかり」がありますね。
Appleは、
「iOS15.4が最後の大きなアップデートになる…」
としているようですが、マスク装着時Face ID解除に関しては更にアップデートしてもらいたいと強く思います。まだ完璧ではないようですので…。
さて、以前から予想しておりますように、
「Appleは、iPhoneにおけるスクリーン下Touch IDを諦めた」
のでしょう。
マスク装着時のFace ID解除をこれ程までに急いで実装したことは、もはやTouch IDの考え方は捨てて、Face IDに集中する…というAppleの意思表示だと考えます。
何でハイブリッドじゃダメなんでしょうかね。
技術的な問題か、それともコストの問題か?
さて、そうなると、いよいよFace IDの進化が非常に気になるってくるところです。
この度、同じタイミングで異なる考え方の記事が来ております。
さて、どうなるか?
「14」か、「15」か?
上記の2つの記事によると、
①韓国メディアThe Elecが、iPhone15 Proシリーズには画面下埋込み型Face IDが搭載され、丸い穴が1つだけのパンチホールデザインになると報じた
②iPhone15 ProシリーズではFace ID機構が画面下埋込み型になるとの韓国メディアThe Elecの報道に対しDSCCの最高経営責任者(CEO)ロス・ヤング氏が、実現するのは2024年モデル(仮称:iPhone16 Proシリーズ)になる可能性が高く、iPhone15 Proシリーズ用に提供されるのは開発用サンプルに留まる可能性があるとつぶやいた
ということです。
どうやら、iPhone14 Proで「i型パンチホール」になるという説が有力ですが、「次の段階」となる「1個のピンホール + スクリーン下Face ID」が「iPhone15」で来るのか「iPhone16」まで待たなくてはならないのか…という問題ですね。
私は、
「14は無理!」
だと考えます。
まずもって、Androidの先行メーカーにおいても、「カメラ」をスクリーン下に埋め込むことには相当難儀しているようです。
通常のインカメにおいても、Galaxyでは画質劣化が話題となっていました。
今回Appleがやろうとしているのは「Face ID」です。
単に写せばいいということでは無く、生体認証という観点からも非常に難しい技術が必要だ…ということは想像に難くありません。
しかも、Face IDを成立させるためには、カメラレンズだけでは無く、以下のような様々なセンサー類もスクリーンの下に埋め込んだ上で、センサーとしての絶対的な正確さも担保されなくてはなりません。
iPhone14 Proに置ける「パンチホール」についても一気に一つ穴の「パンチホール」に辿り着けなかったAppleが、今年の9月に一気にスクリーン下Face IDまで行くとは、技術的に無理だと考えます。
Face IDの進化は道半ば…
そう考えると、iPhoneXで登場したFace IDシステムの進化はまだまだ道半ばだと言えるでしょう。
スクリーン下に埋め込むかどうかという、技術的・ユーザビリティ的な問題も山積みでしょうし、恐らくは今後も「Touch ID」を求める声とも闘っていかなくてはならないでしょう。
それでも、もしiPhoneX登場時に、
「何が何でもFace IDでいく! Touch IDには立ち戻らない!」
という決意をもって進んでいるのだとしたら、Appleって本当に凄い企業なのだと思います。
でもまあ、スクリーン下Touch IDに関する特許も申請していたようですので、試行錯誤しながら…というところなのでしょう。
それにしても、iPhone14シリーズの魅力って…と考えてしまうほどに斬新な話が伝わってきませんね。