Appleの各デバイス、安泰か?
「Appleの主軸はiPhone!」
これまでのAppleのイメージはiPhoneが形づくってきました。そしてそれは今現在でも間違いはないことでしょう。
しかし、iPhoneがスマホ界をリードしていた頃、まだiPad、Apple Watchは誕生していませんでしたし、Macにしても現在のようなある程度メジャーな存在にはなり切れていませんでした。
iPhoneに続いてタブレットというジャンルを開拓したiPadが登場し、Apple Watchがさきがけとなったスマートウォッチというジャンルはようやく最近になって一般的なものとして認知されるようになってきました。
また、我が道を行くApple Silicon搭載に切り替わったMacは、Mチップの高性能ぶりで世界中をあっと言わせ、これまで以上にPC業界における「Macの立ち位置」を確立することに成功したように思えます。
これに加え、AirPodsが生み出したウエラブルという範疇でも、Appleの強さが目立っています。
そう、もちろんiPhoneは最も大きいAppleの要ではあるものの、すでにAppleはiPhoneのみに寄りかかる企業ではありません。
しかし…。
iPadに関しては一時そのシェアが伸び悩んだ時期がありましたし、タブレットというジャンルそのものの立ち位置が危ぶまれるような時期もありました。
その当時に比べたら、現在のタブレットは元気ですし、iPadの躍進ぶりは一時期の停滞感を吹き飛ばすものになっています。
そんな中…。
現在もAppleデバイスの売上が堅調…という記事が来ています。
それにしてもライバルがもうちょっと頑張ってもいいと思うのですが…。
円熟味を見せるAppleデバイス
上記の2記事は、それぞれ2022年第1四半期におけるiPadとApple Watchの売上げの堅調さを示しています。
iPadに関しては、世界中で売れたタブレットトップ5のうち、4機種をiPadが占めているとのこと。
当然、メーカー別シェアをみてもAppleの強さが光ります。
1位 Apple 31.8%
2位 Samsung 21.8%
3位 Amazon 9.8%
更にこの裏には、1台あたりの価格で見れば断然iPadが高い…という特徴があることを忘れてはいけません。
「利益」で考えると、シェアの割合以上のAppleの独壇場となるわけです。
Apple Watchに関しても同様の傾向です。
Apple Watchの市場シェアが「36.1%」なのに対し、2位のSamsungのシェアは「10.1%」と、タブレット以上の大差となっています。
もちろん、iPadやApple Watchが登場したばかりの時期のような「独占状態」ではないのですが、他メーカーの追従が始まってしばらく経つのにこれ程までに差がつまらないこと自体、Appleデバイスがしっかりとユーザーをキャッチしていることの証明になるでしょう。
この傾向、ますます強まるだろうな…
私はこのような「Apple強し」の状況が続くと考えます。
追撃のチャンスが十分にあった他メーカーが追いつけきれなかったという現実は大きい!
この間にアップルはOSを格段にアップデートさせ、各デバイスの「できること」を増やして見せました。
また、アップルエコシステムが完全に形成され、もはや単独のデバイス単位で物事が考えられなくなっているのが現状です。
アップルデバイスを一つ購入すると、次々と別のデバイスが欲しくなる…。
アップルは実にうまい戦略を思いついたものです。