iPadの新機能「ステージマネージャ」についての不安
WWDCで発表されたiPad OSの新機能「ステージマネージャ」が注目を浴びている…ということについては、これまでも書いてきました。
当然です。
これまではできなかったiPadでのマルチタスク利用がある程度できるようになり、iPadにおける「革命」になるうるわけですので…。
しかしその「ステージマネージャ」が利用できるのは「M1搭載iPadのみ」ということが分かり、波紋を広げています。
それもそのはず。「目玉機能」が一部高性能モデルでしか使用できないわけですので…。
そしてさらに…。
「M1搭載機の中でも利用できない機種があるのでは?」
「ひょっとしたら非M1搭載機でも利用できるようになるのでは?」
という噂が飛び交い、それが不安要素となっているようです。
Appleの説明責任が求められています。
情報の「後出し」は許されない!
上記の2記事で言及されているのは、
①Appleはステージマネージャに必要とされる仮想メモリスワップの要件を「最低256GBのストレージ容量」と明記しているが、M1搭載iPad Airの「64GBモデル」はどうなるのか?
②iPadOS16のbeta版から、非M1搭載iPadでステージマネージャを動作させるモードが発見されたが、本当に動作可能になるのか?
という点です。
「①」に関して。
「ステージマネージャ機能」がデバイスを選ぶ理由のひとつとしてメモリスワップを上げているAppleですが、もし「256GBのストレージ容量」がこの要件を満たす最低条件だとすると、Air5の64GBはステージマネージャ機能を活用できない…ということになってしまいます。
「M1搭載iPadで利用できる」というApple側の説明と齟齬が生じるわけです。
個人的にはステージマネージャ利用に関する要件については若干の余裕があると考えますので、Air5の64GBは特例として動作できるようになるとは思っています。
あくまでも「M1搭載」という要件の方が優先させるかと…。
「②」に関して。
この件は非常に重要です。
今回の「ステージマネージャ」の利用要件を見て、
「だったらM1搭載のiPad Proを今のうちに買っておこう…」
と考える方が結構いるような予感がするためです。
この件に関しては以下の記事でも書きました。
「M1」という要件のクリアもありますが、恐らくは次期iPadが発売されるタイミングでiPadの価格もアップすることになるでしょうから、「今のうちに…」ということは十分にあり得るかと。
しかし、もしApple側の「後出し」で、
「M1非搭載のiPadでもステージマネージャを利用できますよ!」
なんていうアナウンスがあれば、当然大きな不満が出るはずです。
反面、M1非搭載iPadを利用しているユーザーからすると、
「最新機種なのに最新OSの目玉機能が利用できないのは納得できない!」
という声が上がるのも当然といえば当然。
Appleがこの点をどのように考え、どのような施策を打ってくるか…ということに関しては非常に興味深いところです。
ステージマネージャの利用要件に関しては、Appleからの「明確な説明」ができるだけ早いうちに必要だと考えます。
特に、「M1以外のチップで利用できるか否か」に関しては特に重要かと…。それによって買い換えるか否かという問題に発展する可能性がありますので。
最近のAppleは、Macの発売日に吊しモデルしか手に入らない等の怪しげな動きが目立ちます。
ユーザーを惑わせないような正確な情報提示が求められています
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