M2搭載Macは512GB以上の容量がなければ語れない?
M2MacBook Pro「256GB」モデルの性能劣化が話題になっています。
いや、そりゃそうなるでしょ!
みんな心待ちにしていたM2ですので…。
原因としては、
「256GBモデルにはNANDフラッシュストレージチップが1枚しかなかった」
ということのようで、NANDチップを並行して使うことができなかったために実際の速度面に影響が出てしまっております。
また、吊しモデルのメモリ8GBでは基本的に足りていないようで、メモリスワップが起きることでSSDを圧迫しているとのこと。SSDの速度低下がここでも影響しているかもしれません。
となると…。
今後発売される「MacBook Air」においては、誰しもが、
「メモリ16GB以上、SSD512GB以上」
を狙ってくるでしょう。
発売当初は「吊しモデル」しか発売されない…という13インチProと同様の売り方で来るのであれば、納期の遅さを覚悟して大概の方がカスタマイズすることになりそうです。
しかし…。
それも、
「512GBモデルであれば性能が向上する」
という確約がとれれば…ということ。
そんな中、256GBモデルと512GBモデルとの比較を行った動画が公開されました。
性能は大幅に改善!
記事によると、
YouTubeチャンネルMax Techを運営するVadim Yuryev氏(@VadimYuyrev)は、256GBのSSD、もう1台は512GB SSD搭載のM2MacBook Proで速度チェックを行った
ということです。
メモリ8GB同士で比べると、
「その他のアプリやタブを開かない状態で高画質画像のエクスポートを行ったところ、512GBモデルのほうが14.2%高速」
だったとのこと。
メモリ8GBと16GBのM2MacBook Proで同様のエクスポート実験を行うと、
「M2 MacBook Pro(16GB/512GB)のほうが79%も高速」
という結果になったということです。
つまり、M2においては、
〇256GBのSSDではM2の性能を活かせない
〇M1以上にメモリ量が性能に影響を与える
ということですね。
また、Chromeのタブを複数開いて同様の作業を行うと、256GBモデルの性能が更に落ちたとのこと。
ということは、
「高負荷になればなるほどSSD性能やメモリ量の差が性能として現れる」
ということなのでしょう。
カスタマイズには悩むところ…
PCのカスタマイズにおいては、自分の使用用途や予算等に応じて、自由に選択できることにこそメリットがあります。
しかしそれは、どんなストレージ容量、メモリ量を選択しても、基本的には性能が変わらない…という安心感があればそこなせる技です。
もちろん、SSDに関しては容量が大きくなればなるほど速度アップしたり、メモリ量が多ければ動作に余裕が出たりはしますが、それは自分の作業内容によって考慮できる範囲ですので、納得の上で選択できるはず。
ところが、今回のM2では、その基本的な考え方が通用しない部分がありそう…。
そもそもの吊しモデルで十分な性能が保証されていないのは大きな問題ですし、本当であれば8GBだって大きな問題にはならないはずのメモリが16GB無いと安心できない…。
これでは安心して安価なモデルを選択できません!
ただでさえ値上がりしたMac。盛り盛りにしないと安心できないなんて、どんな拷問ですか?
さて、喫緊の問題は、
「Airの吊し(256GB)モデルの性能やいかに?」
というところ。
恐らくはProと同じでしょうね…。もはや誰も買わないでしょうが…。