iPhone14 Proについて考える
先日は、真っ先に予約した「Apple Watch Ultra」についての思いを書かせていただきました。
何度も述べているように、2022年9月のAppleイベントにおける私の中での主役は「Apple Watch Ultra」でした。
これまでにないApple Watchの可能性を提案してくれた…という意味で言うならば、最近ではとんとご無沙汰だった「Apple新デバイスの熱」を感じることができました。
反面、iPhoneX以降は、なかなか「熱」を感じることができなくなっているのがiPhoneです。
しかし、しっかりと、
「iPhone14 Pro/256GB/スペースブラック」
をオーダーしました。
昨年に引き続きApple Online StoreでのSIMフリー版購入です。
本日はそんな「iPhone14 Pro」に関する印象を…。
Touch Barの再来 「Dynamic Island」
「熱が感じられない…」と前述したiPhone14 Proですが、もはやiPhoneというかスマホにおいての「驚き」や「熱」というもの自体、演出するのが難しくなっているのかもしれません。
しかし、iPhoneはあまりにも石橋を叩きすぎたとは感じますが…。
そんな中で私が注目したのが、「Dynamic Island」です。
リーク情報の段階で非常に話題になったのが「パンチホール問題」ですね。
「i型」なのか「ピル型」なのか?
しかしAppleは、そのような段階を飛び越えた提案をしてきたのだと捉えています。
実にうまい! ちょっと感動してしまいます。
というのは、単純な「穴の形」という捉えではなく、
「iPhoneのディスプレイ上部の使い方」
という観点でユーザーに問いを投げかけてきた…という点に感心したわけです。
この「Dynamic Island」、使用しているアプリによってその形状を変え、様々な情報を提示するもののようですね。
となると、もはやユーザーの意識は「ホールの形状」ではなくその使い勝手に向くわけです。
はっきり言って切り欠きの部分はノッチでもホールでもどうでもいいわけですが、どうせなら「切り欠きの面積を少なくして欲しい…」という意識へと向かいがちになるでしょう。
しかし、この切り欠き部分を含めたディスプレイ上部が「情報のツール」として使用されるとなると、
「どんな情報が表示されているか」
が最も重要になるわけで、その時点で「ホール」という意識は薄れていることでしょう。
Apple、実にうまいやり口を考えたものです。
このアイデアには心から感心しました。
ところで…。
この「Dynamic Island」、以前のMacBook Proの「Touch Bar」に似ていると思いませんか?
アプリごとに表示が変化することといい、その表示の具合といい…。
私は、
「AppleがMacBookからiPhoneへと意図的に移し替えた」
と考えています。
アクションモードは動画へのアプローチを変える
AppleはiPhone14 Proの「カメラ性能の向上」をアピールしています。
確かに一気に「48MP」へと画素数が一気に4倍に増えたことは驚異的でしょう。
しかし、他のAndroid機が1億画素を実現していることを考えると一気に価値が下がりますし、はっきり言ってスマホの一般用途で48MPの画素数は「過剰」です。
今回のカメラにおいては、画素数よりも「暗所性能」の方に注目すべきでしょう。
そして…。
カメラ関係での驚きは「アクションモード」の搭載です。
「手ぶれ補正」という概念はこれまでも多くありましたが、それを一気に飛び越して、「車内で撮影しても」「撮影側が走りながら撮影しても」手振れを感じない動画が撮影できる…というインパクトは強烈です。
iPhoneが「シネマティックモード」を推していることもあり、この「どんな状況でもぶれない動画撮影が可能になる」という事実は、確実に動画撮影を楽しもうとする人間を増やすことに貢献するでしょう。
「Dynamic Island」のアイデア、「アクションモード」の強烈な実用性…。
これぞAppleの真骨頂ともいうべき新機能なのではないでしょうか?
そういった面で、iPhone14 Proのもつ可能性は「平凡の中の非凡」と言えるのではないでしょうか?