「Apple Watch Ultra」のバッテリーについて考える
「Apple Watch Ultra」のレビューをしております。
「ウェイファインダー文字盤」のサブダイヤル部の表示が小さすぎて常用には向かない…ということで、かなり残念。
しかし、そのデザイン性や使い勝手は非常に気に入っております。
今回は、もうひとつの「柱」であるバッテリー持ちについて。
以前から主張しているとおり、Apple Watchのバッテリー持ちに関しては、常時点灯ディスプレイ搭載前の「Series4」がピークだったと考えます。
Series3でCellularモデルを購入し、そのあまりのバッテリーの減り方に驚いて途中からCellularを切って使いました。
その後購入したSeries4はとにかくバッテリーがもち、当然新機種が出ても、
「最低限このくらいのバッテリー持ちは保証されるだろう…」
と考えておりました。
しかし…。
その後登場した常時点灯ディスプレイでその構想は崩れ、その後も健康関連の機能がどんどん追加されることで、バッテリー持ちに関しては悪化の一途を辿っていると感じています。Appleの公称値は同じですが…。
そんな中登場したのが「Apple Watch Ultra」です。
公称「36時間」のバッテリー持ち。
個人的には、性能を落とした「低電力モード」は使いたくありませんので、それは置いておくにしても、これまでの「2倍」のバッテリーもちが本当に実現するのであれば、これは「歴史が変わる」出来事といってもいいでしょう。
さて、実際のバッテリー持ちは?
本当に「2倍」!
まずはとりあえずのデータをご報告します。
9月24日(土)
〇午前8時 装着
〇翌9/25の0時過ぎに取り外し
※アクティビティは行わず、入浴時以外は付けっぱなし。
※ごく普通にメールや通知の確認を行う。
トータル16時間の装着です。
取り外した際の盤面のスクショがこちら。
75%!
これまでのSeries7では、バッテリー容量が「97%」といった状態で同じ時間、ほぼ同じ使い方で「40%」を割り込んでいましたので、バッテリーの状態を差し引いて考えると、
本当に2倍持つ
ということになります。
更に別日。
9月26日(月)
〇午前7時 装着
〇翌9/27の0時15分過ぎに取り外し
80%!! 異次元…
Series7までのバッテリーの状態ですと、特別な不可を全くかけない状態でも就寝時にはそれほど余裕があるわけではなく、
「これでハードなアクティビティを計測するなんて無理があるだろう!」
と強く感じていました。
腕時計なのに1日の途中で再充電…なんて、ナンセンスもいいところです。
しかし「Apple Watch Ultra」であれば、通常時の使用は余裕でいけますし、ある程度のアクティビティでの使用も無理なくこなせるようになるのではないでしょうか?
やはり…。
デザイン云々ではなく、この「バッテリーもちの向上」こそがApple Watch Ultra最大の売りになるのかもしれません。
Cellularと本格的なアクティビティ
ただ、Apple Watch Ultraが「完全体」になったわけではないでしょう。
まず、私はGPSモデルとして使用しており、上記のデータもCellular使用をしなかった場合のものです。
私がSeries3時代にGPSモードとCellularモードとを比較したときには、
Cellular→3%/h
GPS→1%強/h
という結果でした。
GPSの場合、正にApple Watch Ultraが1時間あたり「1%強」の減りですので、Cellular使用したら「3%」ほどになる可能性があります。
となると…。
1日終了時のバッテリー残は「50%前後」になる計算で、積極的なアクティビティ使用に黄色信号…といえる残量になるのではないでしょか?
更に…。
私が想定している「アクティビティ」というのは、短時間のランニング、数時間程度のサイクリング等の軽めのものです。
しかし、これが「トライアスロン」等のより過酷で長時間を要するものだったらどうでしょう。
Apple Watch Ultraであっても、決して「十分」「安心」のバッテリー持ちではなくなることは明白です。
まあ、そのときのための「省電力モード」なのかもしれませんが…。
恐らく私は省電力モードを使用することはないと思われますので、本格的なアスリートの方々のためにも、まもなく登場する「省電力モード」が何の懸念もなく使用できる機能になることを願わざるを得ません。
次回は、「バンド編」。
前よりも選択肢が増えて悩みそう…。
こちらは嬉しい悩みですが。