ついにApp Storeでのアプリも値上げ!
今年に入ってから日本を襲う「円安」による物価上昇。
この10月は、様々な物品の値上がりが一番多い月のようです。
もちろん、これで打ち止めではなく、状況によっては更なる値上げがあるとも考えられますので、何ともやるせない気持ちになってしまいます。
そんな中、またまたApple関連の値上げ話が…。
App Storeでのアプリ価格の改定が10月5日に行われ、値上がりになったものがあるようです。
「Final Cut Pro」の上げ幅がえげつない!
記事によると、
Appleが、現地時間の2022年10月5日よりApp Storeでの販売価格を一部の国で値上げすることを発表し、Appleの「Final Cut Pro」や「Logic Pro」といった純正アプリの値上げが開始された
ということです。
今回の値上げは、
日本以外にも、チリ、エジプト、マレーシア、パキスタン、ポーランド、韓国、スウェーデン、ベトナム、欧州各国で実施されている
ということです。
今回はMac用のアプリを中心に考えたいのですが、驚くのはその値上げ幅。
「Final Cut Pro」においては、「36,800円」→「48,800円」と、価格にして「12,000円」、率にして「32%強」の値上げとなっています。
「Logic Pro」についても同等の値上げ率になっているようです。
いや〜、なかなか厳しい数字ですね。
たださえAppleデバイスの機種代金が大幅に値上がりしたばかり。それに加えてソフトウエアまでこんなに上がってしまうとは…。
値上げ幅で見ると、むしろハードよりも高いのが気になりますね。
ハードウエアはソフトウエアがなければただの箱ですので、
「ハードは上げてもソフトはこらえる」
とした方が、Appleにとっても得策と思えるのですが…?
記事によれば、全ての純正アプリの価格が上がったということではないようで、だとすると、サードハーティー製のアプリも同様のことが言えるでしょうから、今後アプリの購入を考えている場合はチェック必須となりそうです。
「DaVinci Resolve」の人気が上がりそう!
今回の「Final Cut Pro」の値上がり額は私が考えていた以上のものであり、非常に驚きました。
5万円に迫る価格となると、今後新規でFinal Cut Proを購入するユーザーは激減するのではないかと考えます。
編集時はサクサクですが、書き出し時にはApple Siliconの優位性を生かし切れていない…という状況も続いていますし…。
その裏で、「DaVinci Resolve」のシェアが伸びるのではないでしょうか?
なんといっても、4Kまでの編集であれば、必要十分過ぎるほどの性能を有しており、かつ「無料」で利用できるからです(8K編集は有料版のみの機能)。
9割ほどの機能は無料版で使用できるのですが、残り1割もマニアックな作業における機能が多いようで、一般的には「無料版」で問題が無いのです。
操作性は若干の癖がありますが、慣れてしまえば問題なし。
そして、何しろ書き出しが爆速です。
アップデートも非常に頻繁に行われていますし、Apple Silicon対応も純正のFinal Cut Proよも格段に早かったという実績もあります(上記事参照)。
ややマシンパワーを要求する面がありますが、現行の「AppleSilicon Mac」であれば全く問題無いかと…。
上記のような一連のMac Studioにおける「Final Cut Pro」と「DaVinci Resolve」の比較記事でも書きましたが、書き出し時にDaVinci ResolveはApple SiliconのGPUをしっかりと使えています。
これに対してFinal Cut ProはGPUの動きが緩慢すぎる…。
これでは書き出し時間に大きな差が生じても仕方ありません。
せっかくAppleが純正の動画アプリを有しているのに、性能・価格面の問題で支持されないのは非常にもったいないことだと思います。
アプリの性能を上げられないのであれば、せめて価格の見直しはしなかった方が良かったののでは?。
特にMacでは、
「アプリを買ってもらい、動作させてもらってなんぼ」
のはず。
ただでさえWindowsよりも対応するソフトウエアが少ない…というのがMac最大の弱点になっているのですから。
今回の価格アップが、「Mac離れ」に繫がらなければいいのですが…。