「音質」は最高なれど…
AVIOT「TE-J1」のレビューをしております。
ここまでは、購入動機編、到着編、音質ファーストインプレッション編、イヤピース選択編、ノイキャン編と来まして、今回は「ソフトウエア」について。
これまでもお伝えしてきましたとおり、自分にぴったりのイヤピースを選択した場合の音質はモンスターレベルの「TE-J1」。
個人的には、
「音質さえ良ければ全てよし!」
という考え方なのでが、この「TE-J1」に関しては…、というか、AVIOT製品全体になるとは思いますが、ソフトウエアに関しては「さすがに」もの申したくなってしまいました。
私はAVIOT製品は2機種目なのでそれほど実感してきませんでしたが、世の情報を見ると、
「音質は素晴らしいが、製品やソフトウエアの不具合等に関する不満」
が渦巻いているように見受けられます。
もし私が感じたことが、他の機種においても起こっているのならば、「そりゃ、そうなるわな…」という感じかな?
設定が記憶されないのは致命的!
まずもって、AVIOT製イヤホンをスマホやDAPに接続し、各種機能を活用するためには、「AVIOT SOUND ME」というアプリをインストールする必要があります。
機能としては、以下のようにミニマムです。
バッテリー残量表示、ノイキャン・外部音取り込みモード設定、イコライザ、操作ボタン設定のみ。
しかし、音質が優秀なのであればそもそも音をいじくる必要も無くなるわけですし、これらの動作が確りしているのであれば、個人的には問題ありません。
しかし…。
問題あるんですよねえ、これが…。
まずもって致命的なのが、
「ノイキャンモード、イコライザの設定が、いちいちリセットさせてしまうこと」
です。
そんなことあります?
一度聴き終わって、その後聴き直す際に音質に違和感を覚えたので確認してみると、「ノイキャンOFF」「イコライザBypass(フラット)」の状態に逆戻り…。
つまり、聴く度にノイキャンをONにし、イコライザを好みの設定に切り替えなければならない…ということです。
この時点で「や〜めた!」と思われても仕方ないくらいのダメ仕様なのでは?
それとも私の使い方がまずいのでしょうか?
しかも、イコライザの切り替えは、曲が流れている途中で切り替えようとすると、「EQの切り替えでエラーが発生しました」などという警告が出てうまく切り替えられないこともあります。
曲をかける前に「TE-J1」とスマホを接続させ、EQのセッティングを済ませてしまう…等のコツがいるみたいですね…。
「謎仕様」です!
(ノイキャンは「ボタン長押し」等の設定ですぐ操作できますが、それにしても操作のし直しが必要なのは残念です)
まあ、ゼンハイザーの接続アプリもなかなかのクソ仕様で、まずもってイヤホン・ヘッドホンとの接続に度々失敗してしまう…というひどさですので、接続自体はしっかりとできるという点では、AVIOTの方が安心できるといえば安心できるわけですが…。
バッテリー残量表示も不安定
加えて、「バッテリー残量表示」も不安定です。
具体的には、
「いつまで経っても "100%" の表示にならない…」
ということです。
私の個体では、90%を超えてからの数値上昇が異様に遅く、かつ100%の表示にならないのです。
しかし、これはあくまでも「AVIOT SOUND ME」上での表示ということで、iPhone等の端末上で確認すると「100%」になっています。
恐らくは、しっかりと100%の満充電状態にはなっているのですが、アプリ上の表示がおかしくなっているのでは…と予想しています。
ただ、満充電にならないという不具合があるのかもしれませんし、このあたりの表示が怪しいのは大変不満です。
以上、これらのような「怪しさ」が、AVIOTの信頼性が向上しない要因なのでは…と感じます。
以前レビューしたとおりに、音質は最高ですし、イコライザの効き自体は素晴らしいですので、使い勝手も向上させて欲しいものです。
そんなに難しいことではないように思うのですが…?
早急にアップデートしてほしいものです。
最後に…。
バッテリー表示と、設定が保存できないことについて、仕様なのか、こちらの設定ミスなのかをAVIOTの問い合わせフォームから聴いてみました。
11/19に問い合わせをして、未だに返答がありません…。
そんなことあります?
どんなメーカーでも、これまでこのような問い合わせをすると、大概は1日もしないうちに何らかの返答が返ってきました。
AVIOTさん、大丈夫ですか?
まあ、私は、これらの癖、不満を含めてもこの「TE-J1」の音質の魅力には勝てません。
利便性はAirPods Pro2に任せるとして、音にこだわる場合にはこの機種一択であることには揺るぎがありません。
次回、総括編。