M2 Ultraが登場しない可能性?
先日、
「Appleは、新型Mac Proに搭載される噂されてきた"M2 Extreme"の製造を諦めた」
という衝撃的な記事をご紹介しました。
「新型Mac Proの登場で完成」
と考えられていた「Apple Silicon」のラインナップから考えると、「フラッグシップが欠損したまま」に世代が「M3」へと進んでいくことになるのかもしれません。
しかし、この度、Extremeどころか、「M2 Ultra」さえ登場しないのでは?…という記事が来ています。
本当?
M2世代は「Pro/Max」で打ち止め?
記事によると、
Apple製品に関する情報を発信しているルーク・ミアーニ氏は、M2は3nmプロセスで製造されるAppleシリコン発売までの繋ぎのSoCに過ぎず、M2 ExtremeどころかM2 Ultraも発売されない可能性があると伝えている
ということです。
まずもって、ミアーニ氏の発言はガーマン氏の「Extreme頓挫」に関する記事に呼応したもので、以前からExtremeの搭載はないと主張していた…という点を強調しているようです。
その上で…。
「M2はPro/Maxチップで打ち止めになる」
という衝撃的な見方をしているわけです。
これ、どうでしょうね?
「M2 Pro/Max」に関しては、「2023年3月」というスケジュールはほぼ間違いがないと私は考えています。
問題はその後。
仮に「Extreme」を「新型Mac Pro」に搭載することがなくなっても、「新型Mac Studio」も含めて「M2 Ultra」を搭載したモデルを新型として登場される…というのが、大方の予想でしょう。
しかし、ミアーニ氏は、「繋ぎのチップ」であるM2の系譜においては、「Ultra」「Extreme」という高性能Apple Siliconは製造しない…と考えているわけです。
鍵になるのは、
「M3の登場時期」
ということになるでしょう。
「3nmプロセスルール」の皮切りが2023年9月の「A17Bionic」だから…
ごく普通に、これまでのAppleのやり口から考えると、初の「3nmプロセスルール」で製造されるのは、iPhon15 Proに搭載される「A17Bionic」で間違いないでしょう。
あくまでも「ベース」はiPhone用のAチップ、という根本は変えないはず。
また、当然Mac用のM3チップは、ベースモデルである「Air/13インチPro」から始まるでしょうから、AppleSilicon Macの「18ヶ月のモデルサイクル」で考えると、M3搭載新型Airが登場するのは早くても「2023年暮れ」となるでしょう。
当然、その後の高性能チップのラインナップとしては、「M3 Pro/Max」→「M3 Ultra」→「M3 Extreme」となるはず。
まあ、「Ultra」「Extreme」の同時発表はあり得ると思いますが…。
そうなると…。
「Ultra/Extreme」の登場時期が必然的に「2024年春以降」(どんなに早くても)になるはず。
これ、現行「Mac Studio」の登場から丸2年以上の時が経過していることになります。
ただでさえ「Extreme」の計画が頓挫する…と言われている中で、「M2 Ultra/M2 Extreme」という超高性能チップが登場しないとなると、このグレードのMacの進化が丸2年もストップしてしまう…ということになるわけです。
これはなかなか厳しいです。
Appleにとって…。
せめて「M2 Ultra」は出しておいた方がいいような…
個人的には、
「せめてM2 Ultraは出しておいた方がいい…」
と考えます。
せっかくMチップの登場でMacの高性能ぶりが取り沙汰されている中で、上位チップがいつまで経っても出てこない…というのは、かなりのイメージダウンになってしまうと考えるからです。
「Extreme」が無理なのだったら、6月のWWDCで「M2 Ultra」搭載の新型Mac Pro/Mac Studioを登場される…というのはどうでしょう。
Mac用のApple Siliconに関しては、2023年になったら落ち着いてくるだろう…と考えていましたが、いやいやどうして、まだまだ注視が必要なようですね。