新型Mac Proが見えてこないのは「Extreme」があるからこそ?
先日、
「6月のWWDCでM3 Ultra搭載Mac Studioの登場があるかも…」
という記事をご紹介しました。
これまでの「M3 Ultra 年末登場説」を大きく覆す新説ですが、本ブログでは以前から「M3 Pro/Maxの登場時期から考えた、WWDCの前後でM3 Ultra/Max搭載のMac Studioを投入することの重要性」について説いてきました。
結果として新型Mac Studioの登場がいつになるのかは分かりませんが、デスクトップ型Macのユーザー本位で考えるならば、12月では遅すぎるのは明らかだと考えます。
そんな中、1つ気になるのは、先日の記事の中に「新型Mac Pro」に対する言及がなかったことです。それどころか、
「6月のWWDCの時期に発表されるのは"M3 Ultra搭載のMac Studioのみ"」
というような言い方だったんですよね。
これに関して、頓挫したとも言われている「Extreme」の存在を匂わすような記事が来ています。年末に登場するのは「M3 Extreme搭載の新型Mac Pro」になる?
それともMac Pro消滅?
そもそも「Extremeチップ」は、元来2023年6月にM2 Ultraと同時期に「M2 Extreme」として投入されると噂されていました。このチップを生かすためにも、Mac Proの巨大な筐体が生かされる…と考えられていたわけです。
しかし、実際に登場したMac Proには「M2 Ultra」しか搭載されず…。
しかも、期待された拡張性も殆どなく、単純にでくの坊のような巨大な筐体にM2 Ultraが搭載されただけで、
「だったらMac Studioでよくない?」
と誰しもが考えてしまいました。
恐らくは…。
現行Mac Proは殆ど売れていないのではないでしょうか?
全くメリットがありませんので…。
やはり、あれほどの巨大な筐体を生かすためには、Ultraチップを2個連結させるという「Extremeチップ」の搭載が不可欠です。
単純に考えても「Maxチップ×4」ということで、発熱も大きいでしょうし、冷却ファンもMac Studio以上のものが要求されるでしょうから。
また、できることであればApple Siliconの壁を突き抜けて、外部GPU等の搭載を可能にするなど、拡張性の幅を一気に広げるような存在になってもらわないと困ります。できれば他社製GPUを利用できるようになることが最良ですが、できないのであればApple純正のGPUとか…。これについてはかなり以前から可能性について言及されてきました。
ただ、最近の「Apple純正もの」に関してはあまり期待できるような状況にはないかもしれませんが…。
もし…。
Mac Studioは6月の登場するが、Mac Proは「M3 Extreme」を搭載して12月にやってくる…なんていうシナリオが用意されているのであれば、最近までの主流であった「Mac Studio/Mac Pro年末説」の根拠と繫がってくると言えます。
WWDCで「M3 Ultra搭載Mac Studio」のみを発売し、「M3 Extreme搭載Mac Pro」は「発表」のみに押さえ、年末発売を予告する…。ついでに新型Pro Display XDRも同時に発売することを予告することになれば、これ正に2019年に「IntelMac Proを発表→発売」した時と全く同じ流れになりますね…。
ただ、今回紹介した記事で言う、
「現行の「N3」ではなく改良型3nmプロセスである「N3E」で製造することになれば、ダイサイズの縮小と消費電力低減が可能と予想される」
という考え方は疑問です。
そもそもM2 Extremeが頓挫した理由が「発熱を抑えられなかった」ことだとされています。そして、A17 Proで生じた発熱問題を考えると、3nmプロセスにとって「熱問題」は足かせになりそうな予感です。
「N3E」になったからといって発熱が抑えられる…というのはちょっと甘いような…。
そうなると、「M3 Extreme」そのものも怪しくなるでしょうし、当然Mac Proの存続すら怪しくなるのでは?