iPhone16シリーズにTDKの新型バッテリーを採用か?
iPhone15 Pro/Pro Maxに搭載されている「A17 Proチップ」は3nmプロセスルールで製造されている新世代チップ。当然チップ内部の高精細化は加速し、登場以前から、
「省電力性が向上し、iPhoneのバッテリ持ちが大幅に向上するようだ…」
とする予測が数多く出されていました。
しかし…。
iPhone15 Proシリーズに関してはチップの発熱、バッテリー持ちの悪さがすぐさまやり玉に上がり、AppleはOSのアップデート等で対応する…という苦肉の策をとらざるを得ませんでした。
まずもって衝撃的だったのは、Appleが示したiPhone15 Proシリーズのバッテリー持続時間のデータ。これが先代となる「A16 Bionic」搭載のiPhone14 Proシリーズと全くの同値だったものですから、市場はかなり騒然としていました。
「そうはいっても、実際の駆動時間はかなり延びるんでしょ?」
というユーザー側の希望的観測もすぐに崩れることになりましたし…。
かくして、「バッテリー持ち」という従来のiPhoneの課題はまたしても解決できなかった…ということになります。
iPhoneは、スリープ時のバッテリー減りに関しては非常に優秀ですが、ひとたび使用し出すと一気に減っていく…という感覚が非常に強いです。
また、「ノーマルPro」が最もバッテリー持ちが悪い…という最近の傾向も非常に気になっているところ。私もMaxでは大きすぎるため、無印Proを選択していますが、これが下位グレードとなる「無印iPhone」よりも格段にバッテリーがもたない…ということで残念な思いが強いわけです。機能面だけではなく、バッテリー関連についても「ProはPro」であってほしい…。
そんな中…。
新型バッテリー搭載の話題が降って湧いています。
我が秋田に大規模工場を持っているTDK、お願いします!
10%の容量増を実現
記事によると、
TDKが負極材料にシリコンを使った新しいバッテリーの開発に成功、従来の黒鉛負極を採用したバッテリーと比べて10%の容量増加が実現されると話題になっている
ということです。
今回のTDKの新型バッテリー技術は、すでに「折りたたみスマートフォンであるHonor Magic V2」に採用されている…ということで、実績のある技術のようです。
また、TDKは、2005年にバッテリーサプライヤーである香港ATL(Amperex Technology Limited)を買収している…ということですが、
「リーカーのKosutami氏により投稿されたiPhone16 Pro用バッテリーと称する画像では、"ATL"の刻印が確認できる」
としています。
確かに「ATL」とありますね…。
昨年11月にKosutami氏によってポストされた情報がiPhone16 Proのもので間違いないのであれば、今回の記事の内容に大きな期待を寄せることができるでしょう。
Battery of early stage iPhone 16 Pro Proto
— Kosutami (@KosutamiSan) November 20, 2023
Features glossy metal shell, 3355mAh Capacity(13.02Wh), LCV 4.48V(Limited Charge Voltage)
Current stage prototype has changed some design: from glossy surface to frosted metal shell, and with a redesigned connector#Apple #appleinternal pic.twitter.com/QvguZ7CrtL
記事には、「TDKがインドにバッテリーセル製造工場を建設予定」と言及していますので、何だかあり得る話のようにも聞こえてきます。
「A18 Pro」そのものの省電力性を上げることはもちろん、今回の新型バッテリーとの合わせ技で、時期iPhone16 Proシリーズでの大幅なバッテリー持続時間向上を望みたいところです。