着ている服によって色が変わるApple Watchバンドって何なん?
Apple Watchを使っていると、どうしても「バンド」について壁にあたることがあるでしょう。素材、使い勝手、デザインや色等、選択の余地がありすぎて迷ってしまいますよね。
ただ、ふと思うのが、
「"これぞ"という決め手があるバンドが存在していればこんなに迷うことはないのでは?」
と考えたりもします。
逆説的に言えば、Apple Watchのバンドにはどれも一長一短があり、「決め手」がないのです。だからこそAppleは様々な提案を毎年のように行うわけですが、それらも決め手はなく…という感じ。
例えば、私にとって梅雨時から夏場にかけてのバンドは「スポーツバンド」一択です
Apple Watchのバンドは汗の吸水性が悪いもの、吸水性がよくても濡れてしまうとベトベト感が残りやすいものが多く存在します。私も色々と試してみましたが、結局はスポーツバンドの心地よさには勝てません。そもそもバンドが腕周りにできるだけ密着しないような構造になっており、ゴムタイプで吸水性はないもののべたつきを感じる機会が少ないのです。
ただ、あまりにシンプルかつスポーティーなデザインのため、このバンドではそぐわない場面も多々あります。フォーマルな色合いが強い場合は、NOMADのチタニウムバンドを選択することが殆どです(チタニウムバンドは季節を問わず使い回せるすぐれものです)。
この他も、新しい「アルパインループ」はやや砕けすぎ(ただ、日常の普段使いはこれ)、スポーツループ系は吸水性が悪く夏場は使いづらい、ゴム製のループ系は使っているうちに伸びるという噂が…等々、正に一長一短の状態です。
これに、派手だったり奇抜だったりする色や柄のものが多く、服に合わせづらい…という大きな欠点も…。
そんな中…。
AppleがWatchのバンドについての特許を申請しました。
何でも着ている服によって色が変わるとか…。どういうこと?
バンドの素材が気になる…
記事によると、
Appleが現地時間2月21日付けで取得した新たな特許「色が調整可能なウォッチバンド(Watch Band With Adjustable Color)」には、着用している衣服に合わせて色が変化する未来のApple Watchバンドについて記されている
ということです。
原理としては、「エレクトロクロミック機能」を備えたバンドが提案されているとのこと。
何でも、
電気回路に電源や別の回路から電圧や信号を与える事で、「さまざまな色や色の組み合わせを1つのバンドで表示する」ことができる
という機能のようで、バンド内部に機械的な仕組みを埋め込むというこれまでにはなかった考え方のバンドのようですね。
いや〜、もちろんデザインを服やTPOに応じて帰ることができる…という考え方は素敵だと思うのですが、どうしてもその素材面で懸念が残ります。何らかのディスプレイ的な素材が埋め込まれることは必然です。
その素材がガラスなのか金属なのか、有機ELなのか、あるいはその融合隊なのかは見当も付きませんが、自然な感覚で腕を包み込むことは難しいのではないでしょうか?
私が使っているチタニウムバンドは非常に優れたバンドですが、普段使いしている「アルパインループ」の自然さと比べるとつけ心地では劣ることは明白です。
加えて、人工的につくり出された色合いは、物理的な製品のそれには及ぶべくもないのでは…と感じてしまいます。
また、お値段の方も相当高くなりそうな予感…。
現在のApple Watchバンドの価格は異状です。
結局、「スポーツバンド」「チタニウムバンド」「快適性に優れたループ式バンド」という現在の3択は不変のような気がしています。