CX-60の燃費は…
CX-60「XD-HYBRID Exclusive Sports」を購入しましてレビューを継続しております。
これまでのレビューはこちらからご覧下さい。
https://www.oyazi.site/archive/category/CX-60
さて、今回は「燃費」の話です。
CX-60の燃費、特に「XD-HYBRID」におけるそれは、登場前から大いに話題を呼んでいた事柄です。3.3㍑の6気筒エンジン…。しかも車重が約2トン。
普通であればどう考えても燃費にはマイナスですし、しかも時代は内燃エンジンには非常に不利なものとなっています。
しかし敢えてMAZDAはそれをしてきたわけです。
そして、「これだったら納得」という相応の解答を示してみせました。
雪国の冬場を経験した上で、ここまでのCX-60の燃費について書かせていただきます。
驚異的といか言いようがない…
CX-60の燃費について一言で言えば、
「驚異的としか言いようがない…」
ということになります。何かがバグっているいるかのような不思議な体験をしているところです。
まずもって、2月4日に納車された私のCX-60ですが、秋田の2月初旬といえば当然厳冬期。真冬のまっただ中です。
朝の気温は当然マイナスですし(今年は気温が低い日が結構続きました)、道もアイスバーン、シャーベーット状、圧雪路、でこぼこの凹凸状等々、機構の変化に応じて様々に変化します。ただ、当然ヒーターは付けるものの、エアコンはオフのことが殆どでした。雪が車内に入ってしまい、曇った際に一時的にオンにする程度。ただ、このヒーターオンが結構燃費には効いてくるのですが…。
さて、私の通勤路は、片道20㎞、1/3ほどが市街地、残りの2/3ほどが山道混じりの郊外路です。冬場の市街地は当然渋滞が発生しがちですし、郊外路も道の状況によってはのろのろを強いられることもあります。また、冬場の山道でのアップダウン、コーナーでは、十分な減速も要求されます。
以前のインプレッサでは10㎞/Lほどに落ち込むことがありましたが、CX-60は15㎞/Lを切ったことがありませんでした。それどころか、平均としては「往路15〜6㎞/L」「復路17〜8㎞」というところ。往路は暖機分とやや登りが多いというマイナス分を含んでの結果です。特に復路の数値が異状で、インプレッサでは、かなりスムーズに走れた際でも13㎞/Lが上限でした。
更に、CX-60の燃費は気候条件がよくなるにつれて飛躍的に向上します。
3月に入り、路面は完全に乾いており、外気温もやや上がっている状態ですので、スタッドレスを履いているとはいえ燃費にとっては最高の条件が揃いつつあるのですが、こうなると「往路17㎞/L」「復路20㎞/L以上」という具合に好転しました。
高速を走っているわけでもないのに「21.5㎞/L」程度の数値が頻繁に出るので(復路限定ですが)、もうわけが分からない状態です。
※先日の藤原さくらさんのライブで「秋田⇔能代」を運転した際には、トータルで「23.5㎞/L」という数値でした。下道オンリーの結果です。もう唖然としております。
印象としては、外気温が落ち着いてきて、ヒーターの負荷が減ったことの影響がかなり大きいと感じているところです。
また、気温がある程度上がることで、アイドリングストップが非常に安定してきたと同時に、効果的にエンジンが止まっていることを実感します。ある程度のスピードが出ていてやや下り道に差し掛かると、スッとエンジンの回転がストップすることが増え、その後は平坦路であれば結構長い距離を電動で走らせることができるのです。これだったら燃費が向上するのも納得です。(できるだけエンジンを動かさないようにアクセルワークを工夫するなど、運転面でも楽しむことができています)
この他、厳冬期でも「秋田→西目」という国道7号線を使ったドライブでは「20㎞/L」を超えましたし、条件がよくなればなるほど、本当に分かりやすいくらいに燃費に反映させてくれるのがCX-60ですね。
また、市街地を普通に走っていても、よっぽど渋滞にハマるか、短時間の運転にならない限り、「15㎞/ L」を下回ることがありません。
MAZDAの真意が分かる
MAZDAがこのご時世にあえて「大排気量のディーゼル車」を出してきたか…という答えがここにありますね。燃費を大幅に向上させることで、結果的に地球環境のために役立てようというものです。
何でも、ディーゼル車は排気量を大きくすればするだけ効率よい燃費性能を発揮するのだとか…。このMAZDAの変態的思考。大好きです!
さて、今後はノーマルタイヤへの履き替えが迫っています。
今後の長期予報を見ると、3月末にはかなり気温が上がりそうですので、早めのタイヤ交換もアリか?
タイヤ交換後の燃費実態や、今後エアコンを多用するシーズンになった際の燃費落ち込みに関しても、継続してご報告していけたらと考えております。