「M2 Ultra」はどこまで戦えるのか?
「M2 Ultra」登載のMac Studio、Mac Proが発売されました。
YouTubeのレビューアーさん達も、今回スはルーを決め込んでいる方が非常に多いですね。これで更なる強化版である「Extreme」が登場したのであれば別でしょうが、シンプルにM1 Ultraのアップデート版となるM2 Ultraは、それほど魅力的に映らないのかもしれません。
M1 Ultra搭載のMac Studioを利用している私も、買い換えるなら「M3 Ultra」になってからかな…と考えているところです。
さて、その「M2 Ultra」ですが、ベンチマークのスコアを見ると順調に伸びているものの、特にMac Proにおいて外部GPUに対応しないなど、拡張性の低さが悪目立ちしている状態です。
ただし、これから紹介するような肯定的な書き方がされた記事もあります。
でも…。
価格が価格なだけに…。
やはりコスパの悪さが際立ってしまう…
記事によると、
Mac ProとMac Studioに搭載されるApple M2 Ultraチップのベンチマーク結果が公開されており、OpenCLスコアはそれほどでもないが、MetalスコアはAMDのハイエンドグラフィックカードと肩を並べる
ということです。
記事内で紹介されてるスペックとスコアは以下の通り。
Apple M2 Ultra
24コアCPU
60コアGPU
192GB RAM(800GB/sのメモリ帯域幅)
CPUベンチ:シングルコア2832 / マルチコア21663
GPUベンチ:Metal 223927 / OpenCL 129302
もちろん、M1 Ultraよりもかなり性能が向上していることは分かります。
問題は、相対的に考えた時にどうか…ということなんですよね。
具体的に言えば、「windowsとの比較」です。
記事内では、
「M2 UltraはAMD Radeon RX 7900 XTやNVIDIA GeForce RTX 4080とほぼ同等の3Dグラフィックパフォーマンスであることがわかる」
としており、称賛しているように見えます。
ただ、GeForceでも、「4090」と比較すると「4080」は以下のように格下になってしまいます。
「ハイエンドグラフィックカードと同等」は事実でしょうが、「最高」ではないわけです。
これでM2 Ultra登載のMacの価格がそれなりであれは納得がいきますが、Mac Studioはさておき、Mac Proは100円超えです。
まあ、単純に性能だけを求めるのであれば、誰しもがかなり安価に購入できるwindows機を購入しますよね。互換性はwindows機の方が絶対的に上ですし、拡張性も保証されていますし…。
先日の記事にも書きましたが、やはり「主役にはなりづらい」のがMacなのだな…とは感じます。
もちろん、画像処理、音楽等の強みのあるジャンルもありますし、Appleのエコシステムの優位性もありますが、特に超高性能の分野においては、性能面でもコスパ面でもかなり分が悪く思えてきますね。
Apple Siliconになって、本体価格が下がるのでは…と数年前までは期待されていますが、コロナ禍もあってそのあたりがうやむやにされてしまった感がありますし…。
M3世代が勝負どころかと…。
価格面、性能面、拡張面で、ユーザーが納得できる最高のMacが登場してくれることを願うばかりですが…。
さて、どうなるでしょう。