OLED登載MacBookは2027年までお預け?
先日、「OLED登載MacBookの見通しが立っていない」という記事を書きました。
原因としては、そもそもApple側のモデル戦略が出来上がっていない…ということでした。具体的にいえば、
「ディスプレイサイズも含めて仕様が確定していない」
ということ…。
記事の内容としては、ディスプレイを製造するLG側の問題ではなく、あくまでもApple側の順場不足…ということでした。
そして…。
そのOLED登載MacBookが2027年までお預けになるのでは?…という記事が来ています。
Appleのタイムスケジュール、総崩れ
記事によると、
13インチおよび15インチ有機EL(OLED)ディスプレイを搭載するMacBookの発売時期が、2027年に延期されるとの予測を市場調査会社Omdiaが伝えた
ということです。
ただ、前回の記事とは異なり、この記事で記されている遅れの原因は「LG Displayの製造ライン整備の遅れ」となっています。
一体正しいのはどちらなのか?
情報の収集もとによって見解が異なる…という部分からも、現場の錯綜ぶりがうかがえますね。
素人のイメージとしては、LGにとってOLEDの製造自体は問題なくこなせる案件でしょうから(ガラス基板で新技術が採用される…という噂があり、もしかするとLG側の技術的な問題ということもあり得ますが)、基本的にはApple側の問題なのでは…と考えます。
当初は「2025年」ともいわれていたOLED搭載MacBookのデビュー。それが1年、また1年と延びて「2027年」とされているわけです。
Macにおいて「2年」という期間は非常に長いものです。現在のMacにおいては、Apple Siliconの開発サイクルである「18ヶ月」周期で回っていることについては本ブログでも再三取り上げてきました。つまり、「2年」というのはひとつのモデルサイクル以上の期間ということであり、ひとつ間違えればその技術が「時代遅れ」ともなってしまう期間です。
そんな遅れをApple側がサプライヤーに許すはずもなく、こうなっている原因はApple側にあるのでは?…と考えるわけです。
それにしても…。
Apple Watch UltraのMicroLED、iPhoneの感圧式ボタン搭載や自社製モデム等、Appleのタイムスケジュールは「総崩れ」の印象。
記事では、OLED登載iPadは「2024年」と予想されており、これだけは当初のスケジュール通りに進んでいるようです。
Appleには、予定がしっかりと実現できるような現実的な中・長期的な戦略を練ってもらうことを切に願います。