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SONY「WF-1000XM5」レビュー Part3「コーデック編 LDACか? AACか?」

「WF-1000XM5」の音を活かすには?

 SONY「WF-1000XM5」を購入し、レビューしております。

 ここまで、「到着編」「音質ファーストインプレッション編」と来まして、これまでイヤホンの最高音質と考えてきたAVIOT「TE-J1」以上の素性を有していることが判明しました。

 

 「音質ファーストインプレッション編」でも述べたように、音単体では「WF-1000XM5」に分がありますが、音楽としてのトータルのまとまりや艶、空気感ような部分では「TE-J1」かなと…。 

 はっきり言ってその人の「好み」次第かな…とも感じられるほど、昨今のワイヤレスイヤホンの音質は高まっていることを実感しました。
 まあ同時に、高グレードの「有線イヤホン+DAP」の組み合わせには超えられない絶対的な壁が存在する…ということも強烈に印象づけられる結果ともなったわけですが…(まあ、当然なんですけどね)。

 

 そんな中、今回はせっかくの「WF-1000XM5」を性能を活かすためには…という点から、「コーデック」について考えてみたいと思います。

 

「LDAC」は確かに解像度が高いが…

 先代M4のときにも試したのですが、「Androidスマホ+LDAC」と「iPhone+AAC」という観点で再度捉えてみました。

 前回は、
「確かにLDACは解像度が高いものの、高音のシャリ付きが気になるほどの刺激的な音が気になるとともに、音場の横の広がりはAACが完勝」
という意外な結果になり、その後iPhoneでの使用を決めた…という経緯がありました(あくまでも個人的な好みによる判断です)。

 

 今回の「WF-1000XM5」でも同じ条件で比較してみました。

★「LDAC」

・ただでさえ高い「WF-1000XM5」の解像度がまた一段高くなる。ただし、その分高音部のシャリ付きも気になり始める。この部分を「高音質」と感じるかどうかが非常に重要な分かれ目となる。
・有線イヤホンの解像度の高さというよりも、デジタル的に無理矢理高められている…という印象が強い。写真画像のシャープネスを写真編集アプリで無理矢理高めている感じ。
・音場の横の広さはさほど変わらない。ただ、ボーカル帯が少し引いた印象を受け、耳元から遠くなった感じがした。これは非常に残念。
・期待した「前後の立体感」はAACと変わらず。やはりこの部分がワイヤレスイヤホンの最大の弱点のように感じる。
・ファーストインプレッションでも言及した中音が分離しているような印象がますます強まる。解像度の高さが悪さをしている印象。

 

☆「AAC」

・解像度はLDACよりは一段おとなしめだが、それでも十分に高い。私の耳には、LDACが不自然にも聴こえる。
・ファーストインプレッションでも述べたように、AACでも高音部のシャリ付きはじめが分かるので、LDACは刺激が高すぎると考える。
・M4で感じたAACの方が横の音場が広い…、という感覚は今回は無い。
・ボーカル帯はLDACよりも近く、自然に聴こえる。

 

 いかがでしょう。
 「LDAC」の一つ目でも書きましたが、解像度の高さに関しては、LDACはひとつ抜けています。ただ、これを高音質と捉えるかは個人の判断によるかと…。

 

 恐らく、大半の一般の方々はこれを高音質と捉えるのだと思います。
 ただ、私が使用している「DX300MAX + IE900」という変態使用のシステムをベースに考えると、やはりシャリ付きや刺激の高さを感じる解像度の高さは「本物では無い」とは感じます。

 このシステムの音は、LDAC以上に高解像度でありながらも変な刺激は全く無く、音場の横の広さはもちろん、縦(前後)方向の音の重なり表現が実に見事です。立体的であり、しかも頭の中で鳴る音の塊が無限に広がっていくような印象を受けるのです。

 

 解像度を取るか?

 音の広がり、適度な解像度と自然な音作り、雰囲気を撮るか?

 

 私は「後者」の音が好みですので、「WF-1000XM5」もiPhoneで利用します。
 しかし…。
 何度も書きますが、恐らくはLDAC仕様の方が一般的には高音質と評価されるのだと思いますよ。

 

 そして、この音の好みが「WF-1000XM5」と「TE-J1」のどちらが好み?…ということにも関係してくるでしょう。

 

 次回は毎度おなじみ、「イヤピース」の選択について。

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