iPhone17 Proでロジックボード小型化の噂
「発熱問題」を筆頭に、ネガティブな見方も存在するiPhone15 Proシリーズ。しかし、個人的には「バッテリーもちが改善させなかった」ことが最もショックです。
本ブログで何度も述べているとおり、3nmプロセスルールを採用した「A17 Pro」によって、
「バッテリーもちが大きく向上するのでは?」
という発売前の見方が大きかったため、チップ性能以前にこの部分に期待していたわけです。恐らく私のようなユーザーは非常に多かったのではないでしょうか?
ところが現実は、A16 Bionicと比べて「現状維持」、あるいは「微増」という程度。何のためのチップ高精細化だったのか?…と思ってしまいます。
恐らくは…。
今後もチップ内部が「2nm」等へと高精細化されても、端末のバッテリーもち向上は期待できないのでしょう。M1登場でMacBook系のバッテリーもちが向上した際も、iPhoneではその効果が反映された印象はありません。行かされていたのかもしれませんが、その分がチップ性能だったり、その他の機能のために相殺されているのかもしれません。
だとすれば、後は「バッテリー容量の拡大」という物理攻撃しかないわけで…。
そんな中、ロジックボード小型化の噂が来ています。
iPhone16 Proでもバッテリーもちは改善されない?
記事によると、
iPhoneに搭載されるロジックボードは将来的に小型化され、バッテリー搭載スペースの拡大が実現されると期待されている。ただし、それが実現する時期は2025年で、iPhone17 Proシリーズに搭載されるとTF International Securitiesのアナリスト、ミンチー・クオ氏が伝えている
ということです。
まずもって、この「ロジックボード小型化」は、
「絶縁層に樹脂被覆銅(RCC:Resin Coated Copper)を用いて実現される見通し」
ということです。
「RCC」には、
「ロジックボード用基板としてガラス素材を用いる必要がないため厚みを減らせるが、それにより耐久性が劣る」
という性質があるようで、なんと「味の素」がAppleと共同で開発にあたっているようです!
このRCCの採用に関しては、調査会社TrendForceとリーカーの手机晶片达人氏は2024年モデルであるiPhone16 Proシリーズに最初に搭載されると予想していますが、クオ氏は2025年までずれ込むと考えているようです。
ロジックボードの小型化によってどれほどの「容量」が確保できるかは定かではありませんが、iPhone16 Proには「テトラプリズムレンズ」が採用されると噂されており、当然15Proよりもカメラユニットの体積が増すことになるでしょう。
ということは、もしロジックボード小型化が16Proに間に合わなければ、その分バッテリー容量が減ることも考えられます。Appleとすれば、何とかバッテリーもちを現状維持にはしてくるでしょうが、「向上」は望めないかと…。
また、悲観的に見れば、ロジックボード小型化によってほんの少しバッテリー容量が増えても、その他の機能アップが伴うことで、
「結局は現状維持」
というあたりに収まってしまうのではないかと考えたりもします。
iPhone16 Proではもちろん、それ以降でも…ということにならなければいいのですが…。
今後のiPhoneを考えた時に、「Face IDユニット」や「インカメ」等をディスプレイ下に埋め込んでいくことが予想されますので、ますます筐体内のスペースの奪い合いが熾烈になることは間違いありません。
未来が明るいとは言えないような気がしてきました。