iPhone15シリーズの製造原価、確実に上昇
iPhone15シリーズ発表前、価格が大幅に上昇する…という予測がなされていました。
しかし、蓋を開けてみると、「現状維持」「予想を下回る値上がり」というところで、為替レートで納得がいかない日本人以外は胸をなで下ろすという展開になりましたね。
しかし…、この度発表されたiPhone15シリーズの部品原価を見ると、結構な値上がりをしております。これはAppleの踏ん張りを褒めた方がいい?
10%以上も原価が上がっている…
記事によると、
日本経済新聞が報じたところによると、iPhone15シリーズおよびiPhone15 Proシリーズの部品原価が判明し、いずれも前モデルよりも高くなっているようだ
ということです。
そのデータがこちらです。
日経の考えによると、以下の図のように、大幅に部品価格が上昇したものがあるようですね。
ディスプレイの10%アップは世界的なインフレによるものか…と納得できますが、その他の部品の価格上昇率が大きく感じられますね。
「チタンフレーム」の上昇分は織り込み済みでしょう。それを承知で採用したのでしょうから…。
ただ、チップに関しては、これまでTSMCが対Appleに関しては特にお安く提供していたという部分が一部崩れた…という報道がありました。単純な「3nmプロセス」という付加価値分に加え、Appleに対する忖度が薄れた…という上昇分が含まれているものと予想されます。
驚いたのは「望遠カメラ」。これ、Maxの「テトラプリズム」のようですが、部品価格が「30ドル」と、前モデルの3.8倍になっているとのこと…。
単純に価格が上がる要因になっていますね。
以上のことを考えると、
「部品価格が軒並み上がっていることを考えると、15シリーズの価格設定はAppleの配慮を感じる…」
と言えるのかもしれません。
Appleとすれば、高額になることを承知で「A17 Pro」「テトラプリズムレンズ」のような部品を採用しています。しかし、それをそのまま価格に反映させてしまってはユーザーの反感を買うことも分かっているのでしょう。
iPhoneXSの価格が「X」と変割らずにブーイングを浴び、販売的にも不調だった…というのも記憶に新しいところ。
Appleとはいえ、ユーザーの不信を招きかねない価格設定は御法度…ということで、それなりに考えているようです。