アドビの「AI技術」に夢がつまっている…というお話
「Adobe」のソフトウエア、皆さんは使っていますか?
私はどうもその料金体系(サブスク)が肌に合わないことや、それほどの多機能は必要としていないことなどがあってこれまで避けてきた傾向があります。
RAW現像アプリも「CaptureOne」ですし(こちらは現像後の画質がLightroomより優れているという理由)、画像編集も「Pixelmator Pro」を多用しています。Pixelmatorについては殆ど使いこなせておらず、本当に基礎的な用途ですが…。
しかし…。
先日、瀬戸弘司さんが上げたPhotoshopの動画を観て、Adobeの可能性を感じずにはいられませんでした。
「画像生成」「多言語化」が当たり前になる未来は遠くない
この動画では、Photoshop2024に搭載された「画像生成」(「生成塗りつぶし」「生成拡張」)について、瀬戸さんらしくユーモアを交えながら解説してくれています。
「生成塗りつぶし」とは、プロンプトに入力された言語からAIが自動でイメージに合う画像を生成したり、選択した一部分だけ変換してくれたりする機能。
また、「生成拡張」とは、画像の上下左右を元画像のイメージを保ったままに拡大してくれる機能…となります。
これまでもPixelのAI機能である「消しゴムマジック」では、不必要な部分を消去し、その消去した部分を違和感なく補完する…という技術で世間をあっと言わせたわけですが、今回のPhotoshopの技術は明らかにその一歩前を行く技術になっています。
当然消しゴムマジック同様、違和感の残る生成になる場合も多々あるのが現実で、瀬戸さんの動画ではそのいまいちな部分を笑いに変える形で編集されており、「さすが瀬戸さん!」と唸るわけですが、それにしても「未来」を感じずにはいられないPhotoshopの技術…と言えるでしょう。
また、AdobeのAI技術という点では、以下のような「自動多言語化」の技術も素晴らしいです。
「Project Dub Dub Dub」という技術ですが、「AIを使って動画クリップを本人の声で、多言語に吹き替える技術」となります。
あっという間に様々な言語に吹き替えられるデモ動画を観ていると、
「これがYouTubeで展開されたら、世界中の動画をストレス無く楽しめそう!」
とテンションが上がってしまいました。
当初は当然PremiereProに搭載されるのでしょうが、Googleならすぐにでも追いつけそう。
これをYouTube Premium利用者限定で開放したら、一気に世界が広がります。
例えば、LEICA Q3が発表された際、私もその実情を掴むために海外の動画も参考にさせてもらいました。
カメラの情報ですので、動画内の画像や映像ほ見ることで大まかなLEICA Q3の特徴は掴めるわけですが、細かいニュアンスは掴みきれ無いことが多いわけで、外国人の方の動画内での発言が簡単に日本語化されるのであれば効果は絶大です。
また、Apple製品、特にMac関連の最新情報では、米国の配信者さんの動画が非常に参考になります。これも、日本語化されるのであれば非常に有り難い!
以上の「画像生成系」「吹き替え系」のAI技術に関しては、前述したように、Adobeの技術が他メーカーのアプリに広がっていくことを強く願います。
「吹き替え」に関しては、DaVinci ResolveもPremiereProに負けじと採用してもらいたいですし、YouTubeに関しては、ほどほどの精度でもいいので、スピード感をもって採用してもらいたい技術です。
いずれにせよ…。
以前であれば、
「こんな機能があればいいのに…」
と願うばかりであった機能が、いよいよ現実的なものなってきている…という手応えを感じることのできる時代になってきたようで、うれしい限りですね!