Apple、第4四半期業績発表!
Appleが第4四半期(2023年7月〜9月)の業績を発表しました。
最近、M3シリーズの発表において、「M3 Pro/Max」というハイパフォーマンスチップも同時に投入したことは、今年不調が言及されているMacへの「援軍」と考えられています。
つまりは、これまでの慣例を無視してまでもMacの「ウリ」をつくらなければならない…というApple側の苦悩が浮かび上がって来るわけです。
さて、そんな苦戦が伝えられていた第4四半期の業績はどうなっていたのでしょうか?
予想通り、Mac&iPadの売上げ減が目立つ
記事によると、
Appleは現地時間11月2日、2023会計年度第4四半期(2023年7月〜9月)の業績を発表した。総売上高は895億ドルで、対前年同期比で0.7%減少。四半期売上高が前年同期比でマイナスとなるのは4四半期連続。iPhoneの売上高は同四半期記録を更新している
ということです。
実際の売上データがこちら。
iPhoneに関しては、第4四半期に関しては同期売上の記録を更新し、前年同期比でも向上しているようですが、年間で見ると逆に「−2.4%」ということで、足踏み…という感じでしょうか?
まあ、他メーカーのスマホ売上も低調でしょうから、その中にあってAppleは健闘していると言えるでしょう。
問題はMac、iPadですね。
Macは前年同期比で「−33.8%」、iPadは「−10.2%」。年間の売上でもそれぞれ「−26.9%」「−3.4%」ということで、特にMacの低空飛行が際立っています。
「M2 Pro/Max」搭載のMacが発売されたのが「2023年2月」ですから、「M1 Pro/Max」モデル末期の売上よりも落ちている…という惨憺たる結果です。
これでは「M3 Pro/Max」をいち早く投入したい気持ちも分かりますね。
iPadに関しては、恐らく今後も低調が続くでしょう。
恐らくしばらくは「チップ更新」程度しか打つ手がないわけで…。「OLED」という飛び道具もあるでしょうが、どう考えても価格が上がってしまいます。これでは、数を捌くことは難しいでしょう。
何かしらの新機能・新技術を投入し、ユーザーを振り向かせることができなければ、じり貧となることは必然です。
注目すべきは「サービス」でしょうか?
売上高全体に占める割合も非常に大きく、今後のAppleの浮沈の鍵を握る存在なのかもしれません。
また、地域別の売上がこちら。
米国以外はあり上げを落とす結果となっています。
日本は「−3.4%」と、下落幅が地域比で最大となっていますね。
今後も円安傾向が続くようであれば、更に大きく下げることになるかもしれません。