M3 Proのパワーアップは予想通り「微増」
先日来、ベンチマークで大幅に性能アップした「M3 Max」に対し、それまでベンチマークが出ていなかった「M3 Pro」はそれほど期待できないのではないか…と考えてきました。
また、「M3」「M3 Max」のベンチマークが早々に発表されているのに対して「M3 Pro」の登場が遅れているのも、Appleの何らかの意思が働いているのでは…という憶測もありました。そう、つまり、
「M3 Proのベンチマークが芳しくないので、敢えて他の2チップのスコアを先行させたのではないか?」
という邪推です。
そんな中…。
ついに「M3 Pro」のベンチマークスコアも発表され始めたのですが、これが予想通りというか、「微増」という展開です
いびつなチップ性能比は今後への不信感をあおるのでは?
記事によると、
最新鋭AppleシリコンであるM3ファミリーの一角、M3 ProのベンチマークスコアをYouTuberが公開した。前世代のM2 Proと比べると、マルチコアスコアの伸び率はわずか6%にとどまっている。M3、M3 Maxのスコアがそれぞれ40%、20%程度の伸びを記録しているのと比べると、小幅な改善にとどまっている
ということです。
この記事では、YouTubeチャンネルMax Techの共同主催者であるVadim Yuryev氏(@VadimYuryev)の投稿を基にしていますが、続々とGeekbench6のサイトにも報告されだしていますね。
この記事で紹介されているスコアがこちら。Geekbench6のサイトでも同様の数字が並んでいます。
M3、そして伸びが著しかったM3 Maxに比べると、「M3 Pro」の伸びの悪さが際立ってしまいますね。
「高効率コア」が増えたことで、もしかすると更にバッテリー持ちがよくなっている可能性はありますが、M2 Proも異次元のバッテリー持ちですので、それよりだったら純粋にパワーアップを期待するユーザーが多いのではないでしょうか?
これ、さすがに「M2 Pro→M3 Pro」の買い換えはないかなあ…。
でも、M1 Proからの乗り換えだって躊躇する数値ですよね。
マシンパワーを求めるユーザーなら最初から「Max」に行っているでしょうし、コストを考えるならM3でしょうし…。
誰がM3 Pro搭載機をわざわざ買うの?…と問われると、なかなか厳しい状況になっていると感じます。
Appleは何を考えたんでしょうね?
M2 Pro搭載MacBook Pro14インチ(下位コアモデル)を持っている私も、本当に全く触手が伸びない最新機なんて…。
さて、満を持して3チップ一気出しを行ったAppleですが、これで新型MacBook Proの売れ行きが芳しくなかったら、「万事休す」とはならないものでしょうか?