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Apple、iPhone Proのイメージセンサーまでも自社製に?〜自滅への道でないことを祈るのみ〜

Apple、iPhone Proのイメージセンサーまでも自社製に?

 近年、Appleは自社製デバイスに搭載する部品について、「自社製造化」へと舵を切っています。

 ただ、それがおしなべて「悪い方向」へと向かっているのが非常に気掛かりです。

 

 最も気になるのは「モデム」ですね。 
 Intelのモデム部門を買い上げ、一時はQualcommとけんか別れまでして開発に取り組んだ「自社製モデム」ですが、いまだに日の目を見ていません。

 当然ながら、Qualcommに莫大な和解金を支払っていまだにモデム供給を受けていますし、自社製の搭載が不透明なこともあって「iPhoneSE4」の登場時期にまで影響している…という直近の記事もありました。

 

 また、「MicroLED」のディスプレイも問題山積。
 こちらも本来であれば「Apple Watch Ultra」に搭載されていてもおかしく無かったはずですが、「2025年」になるのでは?…と、次第に登場時期が遅れているのが現実です。

 

 そして…。
 なんと、「その次」があるという記事が来ています。

 Appleさん、本当にその戦略でいいの?

 

自滅への道でないことを祈るのみ

 記事によると、

Appleは多数の部品を自社設計品に置き換えることを計画していると、Bloombergのマーク・ガーマン記者がニュースレター「Power On」で伝えており、ガーマン記者によれば、その中にはカメラ用イメージセンサーも含まれているとのこと

ということです。

 

 この記事を見て、
「AppleはSONYの恐ろしさをわかっていないのでは?」
と率直に感じてしまいました。

 一眼カメラの業界で、SONYは最後発です。しかも、「コニカミノルタ」を買収して一眼カメラとしての「SONYブランド」を確立させました。

 当初は、そんな「新参者」であるSONYの成功を危ぶむ声がありました。当時は「Canon」「Nikon」の2強時代であり、特にセンサーも自社開発するCanonが絶対的な強みを発揮していたからです。

 しかし、SONYの強みはその「センサー」でした。
 コンパクトデジカメの技術は当然ありましたし、フルサイズのセンサーもニコン用として供給していたのが決め手でした。

 ミラーレス化の波にも乗ったSONYは瞬く間にシェアトップを奪うほどの勢いを手に入れて現在に到ります。 

 

 他メーカーの技術を流用しながら、「センサー」とそれに投下する「資本力」という絶対的な強みを生かすことで、現状は「SONY一強」です。

2022年のイメージセンサ市場シェアランキング、トップはソニー Yole調べ | TECH+(テックプラス)

 

 ここにAppleが参入するというのです。

 勝ち目が全くない…と考えてしまうのは私だけでしょうか?

 Appleとすれば、自社製品、特にiPhoneへの搭載さえできればいい…と考えているのかもしれませんが、知っての通り、Appleの求める部品品質の高さは業界随一。単純にSONYと同等の品質をもつセンサーを造ることができるものか…?

 

 加えて、それをある程度大量に、そしてなるべくコストを下げて…といった条件が課せられます。

 「モデム」「ディスプレイ」の例を見ても、非常に厳しいのは目に見えています。
 「餅は餅屋」。やはり、専門に開発しているメーカーの技術に追いつくのは困難なのです。

 

 なぜこれほどまでにAppleが「自社製」にこだわるのかはわかりませんが、元来Appleと言う企業は製品開発のみを行い、部品は第三者にまかせる…という事業形態でこれほどまでに肥大化した企業です。

 現在行っているのは、それとは全く逆の戦略。

 

 これが、「自滅への道」でないことを願わずにはいられません。 

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