ディスプレイ搭載HomePodは受け入れられるのか？
一時期はもてはやされたスマートスピーカーですが、現状、それほど大きな話題にはなりきれない存在になっていると感じます。
私も初代HomePodを導入しましたが、低音過多の音質に閉口し、SONOS Oneとの両刀使いに落ち着いています。AirPlayを活用した４台体制という贅沢な仕様ですが、音質的にはこれ以上求めるつもりはありません。所詮スマートスピーカーですので、それなりの音質と雰囲気、空間性が味わえればそれでいいかと…。
初代HomePodがディスコンになって久しいわけですが、以前から「ディスプレイ搭載」の新HomePodが登場するのでは？…という噂が絶えません。
そんな中…。
新型HomePodに関する情報が来ています。
スマートスピーカーに何を求める？
記事によると、
Appleは液晶ディスプレイを搭載するHomePodを開発しており、今年上半期（1月〜6月）に発売される可能性がある。この新型HomePodのスペックと、新型HomePod miniの発売時期に関する予想が伝えられている
ということです。
予想では、
中国Tianmaが製造する７インチディスプレイとS9を搭載し、2024年上半期（1月〜6月）に発表される
ということで、結構具体的な姿が見えているようですね。
普通に考えれば、３月のiPad Pro発表時か６月のWWDCといったところでしょうか？
記事には、「搭載するスピーカーの改良による音質改善、マイクの改良、Wi-Fi 6Eへの対応が行われる可能性」が書かれておりますが、まあ、それはそうだろう…というところでしょうね。
しかし問題は、
「せっかく搭載されたディスプレイを活用してどのような新しい体験ができるのか？」
という部分に尽きるでしょう。
単純に「ディスプレイが付くことで操作性が改善される」というだけでは、さほど旨みはありません。はっきり言って、HomePodのディスプレイで各種アプリを操作する方って、そんなに多くはないと考えます。
いちいちHomePodに足を運んだり、声で指令を出すよりも、手元のiPhoneやMacで操作した方が快適…と考えるユーザーが多いからこそスマートスピーカーの盛り上がりが欠けてしまっているのでは？
これまでに想定される以外の形で操作できたり、HomePodでできる機能に革命が起こる…等の大変革がないと、進んでHomePodを導入しようとするユーザー自体が増えないのでは？
結局、私は簡単に操作できて、気軽に音楽を聴けるデバイス…としてスマートスピーカーを捉えています。
今後、この考え方を根本から変えてくれるようなイノベーションが起きない限り、「HomePodが大躍進する」という未来は見えてこないと考えます。
