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AVIOT「TE-ZX1」レビュー③〜TE-ZX1 VS GEMINI II〜

TE-ZX1 VS GEMINI II

 AVIOT「TE-ZX1」のレビューをしております。 

 これまで、「到着編」「取って出しの音質編」をお届けしました。

 

 

 「取って出しの音質編」では、TE-ZX1に辛めの論調となってしまいましたが、私にとってイヤホンに求めるのはとにかく音質。
 この部分で妥協はできません。

 5ドライバーということで、これまでのワイヤレスイヤホンにはない画期的な技術が投入されているTE-ZX1。その先進性には経緯を払いながら、現状の「キング」と考えているDEVIALET「GEMINI II」との比較をしていきたいと思います。

 

 ちなみに、以前のGEMINI IIのレビューがこちら。ご参考まで。

 

圧倒的に「GEMINI II」!

 結論から言うと、「圧倒的にGEMINI II」です!

 その理由を並べていくと…

 

〇TE-ZX1が優れているのは、「音場の広さ」「音の解析性」。

〇音場は横だけではなく縦方向にもしっかりと広がっており、壮大さは感じられる。ただし、厚みを感じされる音ではないため、中央部がスカスカに聴こえる場面がある。密度感不足。

〇一つ一つの音がはっきりと聴こえる。FALCON MAXも同様の傾向だが、それ以上。ただ、解像感が高いとは感じない不思議な音。むしろ解像度が不足してまったりしすぎている印象。それでいて、よく言われる「他のイヤホンでは聴こえない音が聴こえる」ということにおいては右に出るものがない。音質云々の前に「解析的に聴きたい」ということであれば、最良。

 

 ただし…。

〇GEMINI IIの低音が最良。FALCON MAXもなかなか素晴らしいが、その深み・艶、響きにおいて、現状GEMINI II以上は存在しないのでは?…と思わせる。TE-ZX1は、この低音が最大の弱点。締まりなく、ボワボワ。低音が中・高音を支える…という音楽の根本が成立してない。

〇中音はTE-ZX1も得意とするところだが、GEMINI IIの方がよりせり出しを感じられる。ボーカルものを聴くのであれば、GEMINI IIの圧勝。しかも、スピード感、解像感、艶、響きと、どれをとってもGEMINI IIは強い!

〇TE-ZX1は、BAを3基搭載しているのにもかかわらず、煌びやかさが足りない。GEMINI IIは良質なダイナミックドライバーの特徴で、非常に煌びやかな高音がどこまでも伸びていく印象。

〇TE-ZX1は、ハイブリッドタイプの悪癖で、低・中・高音がそれぞれに主張しており、繫がり感に大きく欠ける。GEMINI IIはダイナミックドライバー一基のため、その吹け上がりは極上である。

〇音場はTE-ZX1が広大なため、FALCON MAXよりも横方向に狭く感じるGEMINI IIは分が悪い。ただ、GEMINI IIが特段狭いということではなく、バランスは良好。TE-ZX1は音場の広さを持て余しており、音がとっちらかっている印象を受けるが、GEMINI IIは非常にバランスがよく定位も安定している。

 

 総じて、GEMINI IIの優秀さばかりが目立ちます。もちろん私の印象では…ということですが。自分の中では、TE-ZX1よりだったら解像度番長の「FALCON MAX」のほうが、異なるベクトルをもっており選択肢にはなるかと…。

 「ボーカル重視」「低音の支えを重視(ただ、量だけ多いのは大嫌い。GEMINI IIも量が多すぎるのではなく、良質な低音)」「ボーカル帯の中域の質を最重要視」「高音の煌びやかさも欲しい」「解像度が高い」「キレのある音」「低・中・高音のスムーズな繫がり」「艶・色気のある音」「響きの豊かさ」…。

 これらのリスニング的な要素を重視するのであれば、圧倒的に「GEMINI II」が現状最善の選択だとはっきり分かりました。
 4万円近辺のイヤホンを何本も購入するよりも、一気にGEMINI IIに行った方がきっと幸せになれるでしょう。

 

 モニター的な要素を重視するのであれば、FALCON MAX、TE-ZX1も候補に入ってくるでしょうが、そうなると他の4万円台のイヤホンとの比較がまた難しくなりそうです。

 今後「MOMENTUM True Wireless4」も登場するとのことで、混沌かと…。

 

 個人的には、「GEMINI II」を全力でお薦めします!

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