やはり「MicroLED搭載Apple Watch Ultra」は開発中止?
つい先日、「MicroLED搭載Apple Watch Ultra」の開発が中止になったのでは?…という情報が流れました。しかも、この情報元があのミンチー・クオ氏だったため、本ブログではそれなりの信憑性があるのではないか?…と判断していました。
また、そのクオ氏の後を追うように、ガーマン氏が、
「サプライヤーの一つが離脱しただけで、開発は進んでいる」
とつぶやいたため、状況は一気に混沌と…。
しかし…。
その後に、「LGの開発チームも離脱」という記事が出たことで、エースとも言えるLGが離脱するようでは…と個人的に心配していたところでした。
そして…。
ついにガーマン氏も陥落です。
開発中止を認めました。
Apple Watchの未来は…
記事によると、
AppleはマイクロLEDディスプレイの自社開発を断念した可能性がある。BloombergのMark Gurman氏が明らかにした
ということです。
やはり、先月来の「サプライヤー離脱」は、サプライヤー側の都合ではなく、あくまでもApple側の開発中止に沿うものだったということになります。
記事には、開発中止の理由を「高価かつ複雑なため」としています。
コストの問題に加え、Appleが要求する技術的な課題をどうしてもクリアできない…と判断したのでしょう。個人的には後者の理由がより大きいような気もします。
だって、Appleが自社製MicroLEDの開発にこだわってきたのはかなり以前からのこと。相当の開発スパンをかけて計画的に進めてきたプロジェクトであったことは明らかです。
恐らくは…。
OLEDを「Apple Watch→iPhone→iPad→Mac」へと搭載する計画の途上であるAppleからすると、「OLEDの次」というスタンスでMicroLEDを見ていたはず…。それが頓挫したということは、今後非常に大きな影響を与えることになるでしょう。
少なくとも、「Apple Watch→iPhone」という流れが止まったことで、今後しばらくはOLEDの時代が続く…ということになるのでは?
そしてそれは、今後機能面での大きなブレイクスルーが期待できないスマホ業界において、「ディスプレイの大きな進化」という「ウリ」を一つ失った…ということに他なりません。
今回のApple Watchの件、単純にWatchのトラブルということだけではなく、Appleの前途に関してもひとつ大きなしこりを残した…と言えるでしょう。
さて、Appleデバイスは今後どのような進化を遂げていくのでしょうか?